Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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青函連絡船の狭く連続した船員ルームが続いているようだった。 小柄なスナガさんがその一室をデザイン事務所にして、女子事務員を2人つかって仕事をしていた。
「船が埋まってしまって、賃料が安いからここに電話線やケーブルをひいて仕事をしているんだ」と言う。
「まーくん、さ。これ、行くでしょ?」とチラシを手渡してきた。
ボボ・ステンソンとラーシュ・ヤンソンがそれぞれ同じベースとタイコで1日だけ九州でピアノ・トリオのライブをやるらしい。 ステンソンとヤンソンの名前は手書きで書きなぐったような文字で、その下の小さな文字を見ると、 ベースがヨルミンで、タイコはポール・モチアンなのである。
「こんなメンバーなら九州でも、おれ、行かんとならんわ」
と口にしているそばからスナガさんと2人の女子事務員が「お先にー」と 船室から退出していってしまう。
チラシがよく見えなくて九州のどこなのか日付けがいつなのかわからない。 目をこすっていると、自分がいまパジャマ姿なのに気付く。 あれ?おれ、パジャマなんて持っていたっけ?と思っているうちに、 船室が傾いてくるもので、 狭い通路をいくつか通って外に出ると高い送電線につかまっている。
あたりが水没しており、いつまでつかまっていなければならないのだろう。
下を見ると昨日買ってきたクリネックスの5箱ボックスが水の中に沈んでいて、 もったいないことをしてしまったなどと思っている。
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