Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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15日に金沢で泉鏡花記念館■にも寄りました。 土曜日に図書館で借りた東雅夫編『文豪会談傑作選 童子 室生犀星集』(ちくま文庫)を 臥して読んでいました。 最初の4編の並べ方は編集した東雅夫さんの秀逸な視点です。 おれ、室生犀星読むのはじめて。
泉鏡花も室生犀星も金沢。五木寛之も金沢(かみさんをもらう)。 アンサンブル金沢も金沢。
こないだのアンサンブル金沢は、音楽はそれなり、というかやや失望。アンサンブル金沢とクレメルバルティカが一緒になると音量が上がっても響きの軽やかさ優雅さは失われてしまうという事実、足せばいいのではないという厳しい現実、裏がえせばそれだけアンサンブル金沢は一日して成らないことの証明、を、知ったことが収穫。井上さんのベートーベンはどこか弾んでしまう明るさでこれは井上さんの天性だから納得してオッケー。 井上さんが第4楽章を「ちきしょう!」と言いながら振りはじめた男気!(第3楽章が終わった沈黙の数秒に観客のケータイがYou Gatta Mail!と叫んだのだ)、 駐車場に向かうときにクレーメルと女性が会場から逃げ去るように道路を横断してきてぼくたちとすれ違った(ほんの1メートル!)一瞬、 得がたい体験ではありました。
アンサンブル金沢は泉鏡花と室生犀星につながる響きが身上なのではないだろうか。うん。これは、なんというかまさしくという気がする。土地のガイストは音楽にも文学にも通ずる。でもね、五木寛之は保留。
あ、明日の津田ホールは金澤希伊子のラヴェルを聴きに。
「おやじカンタービレ」連載の執筆が滞っている。 あれも書かないと。これも書かないと。 さっき聴いたサーマン〜デジョネットのライブ盤で120字もしなければ。
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