Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2008年02月13日(水) |
『Shostakovich: Piano Concerto No. 1; Piano Quintet; Concertino for Two Pianos』 |
『Shostakovich: Piano Concerto No. 1; Piano Quintet; Concertino for Two Pianos』
Alexander Vedernikov (指揮), Dmitry Shostakovich (作曲), Mischa Maisky (Cello), Swiss-Italian Radio Orchestra (オーケストラ), Lilya Zilberstein (Piano), その他
悲鳴が聞こえるような名演だ。さぞかしショスタコーヴィッチはおのれの所作に驚いただろうし。いきなり乗らされたジェットコースターにつかまったまま、手を持ちかえるいとまなし、聴いた者は唖然とするだろう。で、なにこのペット、ナカリャコフまんまな深剃り鋼鉄製な鳴り、クラシック界というのはおそろしいところだぜ、こんなペットがうじゃうじゃ居るのか?・・・(CDのクレジットを確認する)、なんでえ、ペットはナカリャコフ本人じゃねえか、それはさておき、いずれにしてもアルゲリッチの独壇場、ディズニーアニメの最速のピータパンの駆け、美女と野獣の格闘シーンをミックスコラージュしたかのような、まさにヴィジュアルなオーケストラとのこの一体感・・・、一体感?、そんなんじゃない、演奏家全員が音楽の速度になってしまっている、ことに、聴衆も、おれも、演奏が終わった瞬間に、知る。そして、思わず悲鳴をあげて拍手をしてしまうのだ。
すごいなあ。すごいよ。指揮者、オーケストラも。
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