Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2007年12月19日(水) |
ピーター・バラカンの夢 |
午前6時には眠りに落ちていた。 早朝の救急車が走る音を聞いた、気がした。いつも騒音で悩まされる駐車場をはさんだ新築3階建て、おれはこの
夢をひとつだけ見た、というより、こんな夢でもがいたのははじめて。
ピーター・バラカンがネット上の手書きできる形態の掲示板に、 マイラ・メルフォードが最初に出したピアノ・トリオのタイトルとレーベル、録音日が一行目に、 二行目に三人の名前が書かれていて、いずれも筆記体で。 ドラムがNasheeet Waitsナシート・ウエイツ■とあり、 おれがその掲示板にNasheeetに下線をつけeが1個多いとペンで書き入れ、 パソコンの画面なのだけどなぜがそういうことができるのだった、夢の中では自然にそうしていた、夢からさめると不思議な掲示板ではある。 そのメルフォードの最初のピアノトリオをおれはたしかに入手して聴いていた。 (さすがバラカンさんはジャズもいいところを聴いている、それにしても、あの作品でナシートウエイツはすでにおれの耳に入っていたのかー。うかつだったなあ。おれ、こないだCD売ってしまったしな。) と、思いながら、ナシートウエイツに注釈を書き入れるように英文で「彼は現代ジャズでこの10年で登場した重要なドラマー6人ジム・ブラック、ポール・ニルセン・ラブ、トーマス・ストローネン、マヌ・カチェ、本田珠也、フェレンク・ネメス、のひとりだ。」とバラカンさんに自分の存在を誇示するように書き入れた。ペンで。筆記体で。 そしたらすかさずI do think so,and you must listen...と2人のやたらと長い名前がバラカンさんから書き込まれた。
うお!うお?なんて名だ、チェックしなきゃ、わ、長くて読めねえ、どこのジャンルのドラマーだ?それにバラカンさんはネメスもストローネンも本田珠也もすでにチェックしているというのかー!とあわててもがいているうちに肩がいたくて目がさめた。
目がさめて、時計を見ると午後2時40分。2人のドラマー名はさっぱりおぼえていない。 パソコンを開けてメルフォードとウエイツのdiscographyをチェックしてみると、まったくそのような録音は存在しないようだった。 なんなんだ、おれの記憶。 それにメルフォードに対しては次第に抽象的で高度なピアノを弾くようになり混沌としたエネルギーを放つような不穏なピアニズムを喪失してきていたように感じていたのでここ数年ノーマークだったものである。 それにバラカンさんとはアンソニーコールマン来日時の楽屋でチラチラとお互いに視線を数度かわしていただけの経験しかない。
あ。ナシートウエイツってボヤン・ズルフィカルパシチの『トランスパシフィク』で叩いていたー!うおー、そうだったのかー!CD聴いてんのに気付かなかったー。
いま、外では救急車が走る音がしている。
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