Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2007年03月30日(金) |
浦和第一女子高等学校音楽部(女声合唱)が挑んだ、三善晃作曲『詩篇頌詠(しへんしょうえい)』 |
夢のような時間が過ぎた。 いきなり天国の響きが。 のっけから120%の限界出力で“音楽のひかり”が現前したのだった。三善晃作品のオーケストラの響きは、生命体のような現代の奇跡であって、はなからクラシックとか現代音楽とかいう理解の枠組みからははみ出ている存在である。「いやいや、現在の音楽世界においてその存在価値という点では三善晃と小沢健二がツートップなんですよ、次いでジョー・マネリ、ミシェル・ドネダ、ポール・モチアン、ウイリアム・パーカーがいてですね・・・」と据わった目で言うわたしの前では、みな目が泳いでしまって負けてしまう。三善晃のオーケストラ作品を聴くためには、国内ならどこへでもいつでも行くぞ。そのオーケストラと、卓抜した女声合唱が、同時に響き始めるのだ。『レクイエム』や『響紋』の、ハイライト部分をいきなりトップギアで持ってくる、回転寿司でいきなり大トロ、ウニの軍艦、白子のみそ汁から始まるようなものだ、ええい、そんなたとえでいいのか!・・・とにかく、いきなり天国の響きが。放心状態で聴いていた。まぶたを閉じることもなかったと思う。息をすることも忘れた。右目からなみだがこぼれていた。 この響きが、世界から途切れることがありませんように。 浦和一女の合唱部のみなさん、みなさんは未来の希望です。ほんとうに美しい合唱でした。 名古屋フィルハーモニー交響楽団のみなさん、素晴らしい響きでした。これからも三善作品を響かせてください。 そして、愛知県芸術劇場コンサートホールの音響の良さ、観客席とステージの理想的な距離感、も、特筆すべきものです。
わたしの2年前の三善体験>■
埼玉県立浦和第一女子高等学校音楽部(女声合唱)が、三善晃が作曲した『詩篇頌詠(しへんしょうえい) 女声合唱とオーケストラのための』(1980)に挑んだ。■ ◇集中力で大曲に挑む−−浦和第一女子高・音楽部 卒業した3年生らOGを含めて約100人が女声合唱を披露する浦和第一女子高。名古屋で歌う三善晃さん作曲の「詩篇頌詠(しへんしょうえい)」は全体的に通常の合唱曲より音域が高く、音楽部の小松直詩顧問(42)が「初心者では歌えない曲」と言うほど難しい。 今年度の全日本合唱コンクールで2年連続金賞・文部科学大臣賞を獲得した高水準の女声合唱団でも一筋縄ではいかない作品だ。 しかも、進路問題で慌ただしかった3年生だけでなく、1、2年生も学期末試験など行事が詰まり、今月に入ってからはほとんど全体練習ができていない。 それでも、2年生の斉藤文美部長(アルト)は「部のモットーは『短期集中』。集中力を生かして限られた時間で仕上げたい」と自信を口にする。 もともと部活動には制約があり、全体練習は午後4時からの1時間半のみ。残って自主練習をする者も午後7時には校門を出なくてはならない。厳しい練習環境の下で、短期集中の精神が培われた。 コンクールで歌うのは、大体がピアノ伴奏。オーケストラに合わせるのは、高校合唱界で屈指の能力を持つ部員たちにも初の経験になる。 斉藤部長は「ちょっと不安はあるけれど、素晴らしい舞台を楽しみたい」とステップアップの好機ととらえ、残り2週間できっちり仕上げる覚悟だ。 (毎日新聞の記事)
メセニーメルドーカルテットについてJazz Tokyoに書くと、自動的にヤフーに掲載されるようで、■ 改めて読んでみるに、こういう書き方はセールス推進にはつながらないという指摘はほんとうか?おれなら、「ほんとかよ、こいつの言っていることは!よっしゃ、ブラッド・メルドーのハウス・オン・ヒルは買っとかないとな。」と、思うぞ。・・・あれ、ほんとうだ。
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