Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2006年08月30日(水) |
山口泉著『宮澤賢治伝説 ガス室のなかの「希望」へ』河出書房新社 |
服部良一『東京の屋根の下〜僕の音楽人生 1948-1954 (ビクター編)』■ を聴きながら夏風邪の静養をしています。
有隣新書、服部一馬著『占領の傷跡―第二次大戦と横浜』■ 終戦直後から昭和32年の高島屋までの横浜。貴重写真がたくさん。平岡正明の子ども時代を空想。
それはそうとして。
岩手の花巻というのは一度はゆっくり遊んでみたい土地ですが、宮澤賢治にはあまり興味はないです。「虔十公園林(けんじゅうこうえんりん)」をまねて、おらに「ECMのCDをは700枚買ってけろ」、みんなにバカにされても、はあはあはあと嬉しそうに息をしているだけでした。
この本のタイトルにぎょっとした。 山口泉著『宮澤賢治伝説 ガス室のなかの「希望」へ』河出書房新社■ 最初にアウシュビッツの首吊り台の写真。 序言、最初の5行で、宮澤賢治の犯罪性を見通せた。 山口泉のサイト>■ 「魂の連邦共和国へむけて」の意味するところは?
美しい本である。多少高くてもいいのでみすず書房で出してほしいくらいである。 いやはや、この本は2004年8月刊、2400えん。なんでもっと早く出会ってくれんかったのじゃ。
ぼくは魂というコトバは使わないのですが、意識というコトバを使います。 空海、高野山、密教に関心はありますが、「あの場所」とか「あの意識」を措定するファンタジーに過ぎないのかどうか、は、保留。
『イメージ、それでもなお アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真』平凡社 <イメージ論としてアウシュヴィッツを論じる前人未到の試み。「表象不可能性」の絶対化を批判し、不完全な資料の断片からでも歴史を再考する努力を怠るべきでないと解くポレミックな書。> ・・・そういうテーマの本なのか。 死ぬまで裸で走らされてる女性の写真。 あゆみブックスでこの本を買おうと手にしていたら、ケータイが鳴ってふと我にかえり、「あ、いけね、今月は家族旅行の経費で逼迫していたんだったー!」と、買うのやめました。
表象不可能性、て、あるとは思うけど、「体験した者じゃないとわかんない!」という種類の発言には怠惰を断じるぞ。じゃ、なんで人間には想像力というものが備わっているのか。
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