Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2006年06月18日(日) |
Tokyo No.1 Soul Setのシングル「ヤード」 |
2週間前にTokyo No.1 Soul Setのシングル「ヤード」を、不意打ちのように再入手して聴いたのだった。
上の歯と下の歯がどうやらうまく噛み合わない、とか、その歌詞の部分になると、歯がはえはじめてきた長女のはぐきを指で押さえた感じ、とか、上の歯と下の歯を噛み合わせてクリクリと音をたてていたその表情とか、が、脳裏に浮かぶようなのだ。
この曲は96年に発表された、と、ある。なるほど、それでは長女、長男、次男の歯のはえはじめ、を、ぼくはいとおしんで過ごしていた時期である。子どもの歯のはえはじめ、は、特別に感動的であり、野性の顕現であり、その子の人生の行く末を祈るしかないような途方もない気持ちにさせられ、歯が出てくる疼きを親は身勝手に想像してもみる。
5〜6さいまでは、子どもは親の身体の一部のようなのであった。
そういったことを、「ヤード」だけが、リアルに想起させる。音楽だけが、そういったちからを持っている。
16才になった長男が作った編集CDR『after 10』の1曲目が「ヤード」だった。それを聴いたのは、長女をうしろに乗せて品川へ向かう途中、東北自動車道の館林インターに入ろうとする頃だった。18才の長女が何かを言ったような気がするが、うまく聞きとれなかった。
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