Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2006年05月25日(木) |
小谷美紗子『CATCH』 |
うたはつづく。
小谷美紗子の『CATCH』を聴いている。 きちんとお金を払って音楽を買って、そのミュージシャンを支えるんだ、って、そんなこと、まず、思わない、ふつう。聴きたいから、買うだけなんだ。 資本主義とかグローバリゼーションとかマルチチュードとか、コンセプトで理解することはもちろん重要なことで、 だけど、小谷の歌を聴くと、「ねえ、なに食べる?」 「おいしいね、これはどこのだいこんなのかなあ、どんなひとがつくっているのかなあ」と。
で、とりわけ「奇跡」という曲。 これは小谷にしか作れない歌だ。 間奏にあたるワルツリズムの詩情は、アルフレッド・シュニトケがピアノ五重奏曲で亡き母の想い出を象徴させたワルツリズムに匹敵するものと聴いた。
歌詞だけではない意味を、小谷はその声と歌い方と、そしてこのトリオのサイドメンの演奏が、伝えてくれる。
ひとはうまれてからしぬまでずっとひとりぼっちなんですな。ほんとうは。
と。
ごはん、つくろ。
しいたけとかにぼしとかわかめでだしをとって。いつもまいにち。そうやってくらしてゆくんだ。
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