Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2005年08月18日(木) |
『FLY / The Mark Turner - Jeff Ballard - Larry Grenadier Project』 |
『東京大学のアルバート・アイラー』でいう、バークリーメソッド、と目を走らせて。 『FLY / The Mark Turner - Jeff Ballard - Larry Grenadier Project』という、素晴らしく技巧的であり、かつ、見事につまらないCDの存在に思いが至る。これを、素晴らしい、と、レビューすることはじつにたやすい。実際に彼らの意図は、みじんのかけらもなく音となっている。 マーク・ターナーに期待を寄せるがゆえに、わたしはこのCDを身銭を切って買っているのだ。言わせろ。
それはそうと。グレッグ・オズビーと菊地雅章のデュオの新譜レビュー(JazzTokyo寄稿用)が出来上がったのだけど、あれれ、クレジットデータがこないだの家族旅行にまぎれて見つからないー。
思うに。音の構造の中にノイズのように響いている“野性”、これを“声”と名指してもよい、こいつだけが音楽の“魔法”を形成できる。 そこには表現者の広義の“欲望”をファンクションとして察知しておくことも重要なのだが。
わたしは若き日々に2000件におよぶ受験(大学・高校・中学)進学相談をしてゆくなかで、親子の欲望の放つストレスに曝されて、すっかり会ったひとの欲望を、こころの中のコトバが聴こえるように、よくマンガなんかであるよね、・・・
20日から22日にかけて、musicircus主催、高野山〜京都ECMツアーに出かける。 空気や土地を触る訓練をしておかないと、ほんとうの音に触れることは不可能なのである。
うそです。
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