Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2005年08月16日(火) |
『東京大学のアルバート・アイラー』 |
おれ、ジャズのすごさを音で示すとき、つうか、車の中でそういう必要があったときのために、『ウィズ・ストリングス』を搭載している。 「1曲目。イントロ。いいか、これがジャズのエッセンス、この音の動き、軽やかな、くるくるまわる、達人の身動き。わかるか!」 わたしの子どもたちや恋人たち、仔猫ちゃんたちにはもれなく聴かせている必須課題CDみたいなものだ。
『東京大学のアルバート・アイラー』の最初の講義でかけられた音源にもこれが入っていた。
この講義の最初にかけた音源はプライムタイムの『イン・オール・ラングエージズ』の「ミュージック・ニュース」。
この『イン・オール・ラングエージズ』が発表された年の年末だったか年明けだったか。 ぼくはECMファンクラブの名を標榜して、たった独りで“ECMファンクラブ年間ベストテン”というコピー冊子を作って、某SJ誌に配布を記事にしてもらったのであった、そういえば。>よくま、そんなことやっていたおたっきいなおいらであった。
まだ最初の子どもがおむつをしていた頃であった。
そのコピー冊子“ECMファンクラブ年間ベストテン”のトップ3は、オーネット・コールマン・プライムタイム『イン・オール・ラングエージズ』、ジョン・ゾーンの『スピレーン』、ヤン・ガルバレクの『オール・ゾーズ・ボーン・ウィズ・ウイングス』だった。以下、ジョン・ルーリー、クロノス・カルテット、ポール・ブレイ、ヘンリー・スレッギルあたりが並んでいたと思う。
SJ誌の記事の反応はまさに数件、5冊送付したかしないか、というものだった。 表紙には、あがた森魚の歌詞の一部を手書きで入れておいた。ぼくには世界が見えている感じがしていた。
ぼくの耳はますます聴こえるようになってきていて、友人と「おれたちこんなに聴こえるのに」と言っては、さっぱりさえないロヴァ耳日記を書くばかりなのだが。
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