Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2005年02月16日(水) |
「虹と雪のバラード」 |
友だちから「虹と雪のバラード」を含む編集CDR『日本のソフトロックの始祖・村井邦彦の世界』(曲目は後日)をいただける予定に。
トワエモアが歌った「虹と雪のバラード」は言うまでもなく北海道人にとって、この大地が、有史以来はじめて世界のスポットを浴びる、変貌する街並みにそそぐ太陽は祝福のまばゆさにあふれた、あの札幌オリンピックのテーマソングとなった歌である。(わはは、すげー表現だし) 日本国における日露戦争の勝利、オグリキャップ引退の有馬記念の勝利、マイルスデイヴィスのベルリンジャズフェスの出演、わたしにとっての長女生誕、ゆうべの南4局リーチ一発ツモ七対子混一色ドラ6トップ逆転、みたいなものである。 胸をしめつけずにおかない記憶を喚起する。
トワエモアの女のくちへのむかつきと男ののどぼとけの突出にのけぞっていた小学5年生だったな、わたしは。 どうして笠谷幸生とジャネットリンが歌っていないのだ!と学級新聞に朱書きして主張した小学5年生だったな、わたしは。
この素晴らしい歌声も。 北海道開拓史における強制労働の実態、朝鮮半島出身の労働者に対する扱い、橋を架ける急所には生きたまま埋め込み人柱としたシーンなどを思い浮かべるに至るに、その声は呻くような呪うような禍々しい通奏低音に蔽われるものだ。 彼らは。
あなたにとって「聴く」という行為は、そんな平たいものなのか。
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