Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2004年03月11日(木) ヤマダ電機看板落下・『TOKライブ+TOKダイレクト・マスター』加古隆

午前11時48分、ロト6を買いに。練馬平和台駅前の宝くじ売り場が収まっているヤマダ電機屋上の推定1.5トンの3メートルもの看板が10メートル以上の高さから歩道に落下した。奇跡的に負傷者はいなかった。30秒早かったらわたしは即死だった。部屋を出るときにオーディオのスイッチを切るに、加古隆のCDをかけていて、そこのオリバー・ジョンソンのタイコにちょっと聴き入ってスイッチを切る手が30秒ほど止まったこと、と、この不愉快なほどのなま暖かい強風でもって赤いチェックのスカートをはいて自転車をなまめかしい表情をしてこいでいた綿矢りさ似の(またかよ)高校生のパンティーのおしりまでが見えてしまったことにかなりな妄想をたくましくハンドルを握ってしまいこれはわいせつ物陳列罪という彼女の罪なのか準視姦罪というわたしの罪なのかそれとも神さまが作った合意なのか、おお、合意とはいい響きじゃ、などと、うっとりと5秒ばかり到着が遅れたことにより、わたしはこの難を逃れた。おれ、ぜったいあの場所通っていた。

ここでのポイントは、そのような看板落下をするような安普請の責任主体であるヤマダ電機およびその溶接業者・溶接職人への怒りであろうか。

否、わたしはオリバー・ジョンソンのタイコと赤いチェックのスカートの内側に対する感謝でいっぱいになっている。
ここでもまた、真なるジャズ即興音楽とかわいい女の子によってわたしの生は引き伸ばされたと言っても過言ではない。


オリバー・ジョンソン、技術と感覚は一流のものがあったけど、いまいち個性といったものが薄かったタイコだったかしら?
センスに頼りすぎているきらいがあるわね。

デヴィッド・マレイは『フラワーズ・フォー・アルバート』以降、80年代半ばまではほぼコンプリートに聴いているんだけど、
調べてみたらこんな作品で叩いていた。

David Murray
INTERBOOGIEOLOGY
Black Saint BSR 0018 (LP - 1978; CD)
Recorded in February 1978 at Ricordi Studios, Milan, Italy
David Murray (ts), Lawrence "Butch" Morris (c), Johnny Dyani (b), Oliver Johnson (d), Maria Contreras (vo - 4)

ブッチモリスとデヴィッドマレイ、ジョニーダイアニ、とのセッション、良さげですなー。

それにしてもオリバー・ジョンソン、いま何してんだろ。

加古隆がかつてオリバー・ジョンソン、ケント・カーターと組んだ“TOK”がCDで復刻されている。
初作『パラドックス』はECMスティーブ・レイクがプロデュースしているが、今年になってTOKのその後の復刻を耳にしてレイク氏も相当に興奮しているようだ。70年代後半から80年にかけての時代耳には聴こえなかったかもしれない、2004年に聴こえる加古隆トリオ“TOK”というのも面白い。聴き逃していたジャズファンやデベロッパー関係者たちの好評も聞こえているが、たしかに、こういう演奏、今ではほとんど聴けない高い演奏水準を保有している。なるほど、こうして音楽が時代を飛び越えることもあるのか。
おーい、加古隆ー、そろそろまた秘蔵のピアニズムを発揮していい時代が来たみたいだぞー。

『TOKライブ+TOKダイレクト・マスター』(P.J.L. MTCJ5527 \2100)
これは2LP(ライブとスタジオ録音)を1CDに収めた復刻。「あとで修正不可能なスリルを感じた」と当時の加古隆は述べている。必聴。


■musicircus


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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