Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2004年01月19日(月) |
綿矢りさ・Orchestral Manoeuvres In The Dark・ブレイ〜ピーコック〜モチアンNY公演(2/4〜8) |
綿矢りさに、わたしの、インストール、おねがいします、なんて言われたらどうしようと思う。
なんでもカタカナで言やあいいと思いやがって、挿入、つえばいいんだよ、入れて、とかさ・・・(おい、オヤジ、違うって)。 スローフードなんて単なる自炊やないか、んならセンズリはスローセックスかい・・・(違う違う)
・・・中学一年んときよ、名詞が複数になるとSが付く、と、綿矢りさ似の教生におそわったわしは、よ、 授業が終わった出棺に、・・・成仏してどうする、もとい、・・・瞬間に、教壇に詰め寄って「せんせー、せっく、て、たんご、あるべよー!」 と迫ったんである。おっぱいがふくらんできているケイちゃんもしなをつくりはじめたチズちゃんも冷たい視線でぼくを見ていた。 綿矢りさ似の教生はほほえんで、「ただくん・・・ないわよ」と、すべてを知った目でぼくにそう言った。ちょっとハスキーな声でそう言った。 かすかにせんせいの呼吸の音が聴こえた。七重の海のはるか向こうに函館山が見えた。
▼ イラクに陸上自衛隊の先遣隊が着いて、あさってから国会で各党の代表質問とかが始まって、国民のイラク派兵反対は51.6%と。 さきっぽまで入れてしまっているのに、ラブレターの文面とか考えていて、でも本音はどちらかというとメンドーだな、という、そういう態度。 で、いいんすかね、川端康成せんせ、三島由紀夫せんせ。綿矢りさ似の教生のせんせ。
51.6%の意思表示、じつに巧妙かつ天才的な日本国民かもしれないのよ。
まじめなジャーナリズムは免罪符を執筆している。
ジャズとはやり場のない性急の代名詞である。
▼ Orchestral Manoeuvres In The Dark ■official OMD web site 「オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク」。極秘の管弦楽的軍事機動演習、を名乗るこのグループは、クラフトワークの影響を受けてポール・ハンフリーズとアンディ・マクラスキーが中心となって70年代末から活動したエレクトリック・ポップ・バンド(あ、今も現役?)。 >そういえば、ラジオでは「ゴッド・オブ・テクノ!クラフトワーク来日公演」と・・・。クラフトワークはテクノの神だったのかー。 もはやCNNデイウォッチのテーマとなった「エノラ・ゲイの悲劇」だけしかポップシーンに残らないかもしれない。わたし、危惧します。
「Souvenir」「Joan Of Arc」「Joan Of Arc(Maid of Orleans)」というヒット曲を得た静謐な傑作『ARCHITECTURE & MORALITY』(Virgin 1981)。■
ここに聴かれるエレクトロな詩情と、少年のような実験性は、リバプールの工業団地の郊外に漂った「彼方への想い」といったものを映している。彼らの、実験的なポップの創造に戯れていた時期から、よりダンサブルに能動的にヒット曲を意図する時期への、立ち止まれない過渡期に結実してしまったトータルアルバムとなっている。
単純なミディアムテンポの一瞬ごとに、“恋に落ちるあの感覚”をサウンド化させている「Souvenir」。
たとえば小沢健二の「ラブリー」。恋に落ちるあの瞬間、というのは、きっと生涯に何度もは訪れない。完全に純粋。「強い気持ち・強い愛」で歌われる「いまのこの気持ちほんとだよね」とほんとうに思うような。完全な純粋。
「Souvenir」では”It’s my direction, It’s my proposal”と宣言するように歌い始められる。 この単純なミディアムテンポはダンスを、永遠に終わりたくないダンスが始まったことを告知する。
▼ ニューヨークのバードランド(マンハッタンのミッドタウンにあるかなり大きいジャズクラブ)に ポール・ブレイ、ゲイリー・ピーコック、ポール・モチアンのトリオが4日間(2/4〜7)出演するというニュースが。
■BIRD LAND ここのscheduleを参照のこと
モチアンは、心臓動脈のバイパス手術を受けて以来はじめての演奏ではないか、との情報も。 ポール・ブレイは音楽大学の同僚のジョーマネリをステージに上げたりしないのだろうか・・・(バードランドじゃ、無理かー)。
■ECM 1670 このトリオが35年振りに復活した1998年録音作品『Not Two, Not One』
▼ 山川方夫の「夏の葬列」を読んで眠る。
なんだか後になるほどネタの芸術性が高まってきている今日の日記である。
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