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2003年03月23日(日) ちょっとまじめモード。

21日に父の70歳の誕生パーティーということで、
両親、妹2人がそれぞれ家族を引き連れて我が家に集合しました。
例のごとく飲んべえ家族は昼間っから飲んで飲んで食べて飲んで。
孫たちが仲良く遊んでいるのを見て父はそれはもう嬉しそうでした。
僕道が終わった直後なだけに、
大きな病気もせずにここまで来れたことを感謝しつつ
もっともっと長生きしてほしいなぁと思いながら父の笑顔を見ていました。

ところが、飲んではしゃいでいるところへ
隣の義母のお姉さんが危ないらしいという連絡が。
お姉さんと言っても双子の姉なので
義母にとっては「もう一人の自分」みたいなもんなんですよね。
去年の11月にガンでもう長くないらしいということを聞いていたので
義母に「会いに行った方がいい」とさんざん言ったのですが
「私がわざわざ札幌まで会いに行ったらもうダメだって悟ってしまうから
絶対に行かない」と言っていたんです。
顔も性格もそっくりの本当に仲のいい双子の姉妹。
お姉さんとしゃべっていても義母とそっくり、ダブル姑で強烈なんですよ。
そんなダブル姑の名前はつよ子さん(姉)とつや子さん(妹)。
義母は「私の名前がつよ子じゃなくて良かったわ〜」といつも言ってましたが
ワタシ的にはお姑さんがつよ子さんの方がネタになったかも(笑)。
つやちゃん、つよちゃんと呼び合っていた双子のかたわれが
今月いっぱいもつかどうか・・・と言われたと聞き
中村先生みたいに死にゆく人が後悔のない人生を送ろうとするのも大切だけれど
残される者も後悔しないようにしなければ、と思ったの。
「あの時会っておけば」って後で思ってしまうのはつらいことだから。
で、夫が説得してようやく行く気になってくれました。
父のお祝いでかなりお酒が入っていたのだけれど一気に現実に戻って
急遽エアチケットの手配、夫も付き添って行くので荷物の準備。
バタバタと最終便で札幌に向かい、さっき最終便で帰ってきました。
「つよちゃん、本当に嬉しそうだった」と。

かたや誕生日で家族が集まり、かたや最期の別れで家族が集まる。
僕道をまだ引きずっていて抜け出せないところに追い討ちをかけるように、
生きること死ぬことを痛切に考えさせられた週末でした。


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