キリエの世界

2003年03月12日(水) 虚の奥底。

「死にたくない」と、漸く泣き叫んでくれてほっとしています。
あのシーンを見て、私の良く知っている人を思い出しました。
普段は心配されるくらい平気なんですが、
ちょっとした瞬間に張り詰めていたモノがふっつりと切れる。
一人で居るのが怖くなり、眠るのさえも怖くなる。
朝が本当に来るのかすらも不安で、夜明けまで身動ぎ一つせず、
布団の中で息を殺し、時間が過ぎるのを待っている。
一年と言う短い時間ではありませんが、
もっと遠くにある筈の別れを宣告された人です。

明るく見える人。
穏やかな人。
いつも笑顔の人。

こんな人ほど、本当は辛い思いを抱えているのかもしれません。
察して欲しい人もあれば、察して欲しくない人も居る。
なかなか難しくて、人生経験の浅い私には読みきれないけれど。
せめて不快感を与える存在にだけはなりたくないな、と。
そんなコトを思いました。


 < 過去  INDEX  未来 >


RYO

My追加