「死にたくない」と、漸く泣き叫んでくれてほっとしています。 あのシーンを見て、私の良く知っている人を思い出しました。 普段は心配されるくらい平気なんですが、 ちょっとした瞬間に張り詰めていたモノがふっつりと切れる。 一人で居るのが怖くなり、眠るのさえも怖くなる。 朝が本当に来るのかすらも不安で、夜明けまで身動ぎ一つせず、 布団の中で息を殺し、時間が過ぎるのを待っている。 一年と言う短い時間ではありませんが、 もっと遠くにある筈の別れを宣告された人です。
明るく見える人。 穏やかな人。 いつも笑顔の人。
こんな人ほど、本当は辛い思いを抱えているのかもしれません。 察して欲しい人もあれば、察して欲しくない人も居る。 なかなか難しくて、人生経験の浅い私には読みきれないけれど。 せめて不快感を与える存在にだけはなりたくないな、と。 そんなコトを思いました。
|