フーガ - 2005年01月03日(月) 久しぶりにユニコーンの「ケダモノの嵐」を聞いた。 中学校の頃「フーガ」を聞いてなんだか衝撃を覚えたんだけど、今聞いてもやっぱりいい。すごくいい。 新郎がEBIで新婦が阿部。 私はこの曲を聞くと、晴れ渡った青空の下、南欧プロヴァンス風の美しい教会の階段を、線の細い新郎を引きずるようにして堂々とした足取りで一歩ずつ降りながら、この上なく婉然とした微笑みを振り撒き参列者の祝福に応える花嫁の姿がありありと目に浮かんで、ぞくぞくする。 「あなたを大きく包む永遠の愛 一人きりにはさせないわ ねえ 優しくして」 これは愛の宣誓であり、同時に「脅迫」でもある。阿部の歌唱でばっちり表現されている。EBIのこの歌詞はほんとに上手だなぁと思う。 「教会の鐘が鳴る 何もかもが終わる 後戻りできない 幸せの牢獄 教会の鐘が鳴る 祝福の花束 子供達の歌と笑い声が響く」 花嫁にがっちりと腕を組まれた花婿は、貼り付けたような笑顔でただ事の成り行きに我が身を任せている。 花嫁は幸福感に酔いしれ、満ち足りた表情で花婿を見上げる。 その都度、こわれたラジカセのように繰り返し発せられるメッセージ。 「ねえ 優しくして ねえ 優しくして」 男って大変だね。ほんと。 -
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