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2010年10月23日(土)
廿日市駅前の夜散歩









仕事終わってから、廿日市で友人と逢うため電車に乗った。
暗くなった廿日市駅前というのも、久しぶり。
どうなんだろう、夜の広電廿日市駅というのも、なかなか被写体としては味わい深いなぁって、想ってしまった。戦前から建っている木造の駅舎。いまは駅員もおらず、きっぷ売り場も、駅長室も閉じられたまま。また、駅舎内の商店も数年前に閉店してしまい、寂しさをとても感じる。
クラシカルな世界と夜は、なんだか妙に雰囲気がよくて、なかなかいいものだと感じてしまった。










廿日市駅前の商店街。古い町並みは、僕が子供のころからまったく変わっていない。まさに下町風情が漂う。ただ、子供のころと違うのは営業されているお店の数と、活気。夜だからなおいっそう、静まり返っている。ただ、商店街の中間点には、パブや居酒屋さんがあって、そこからテレビの音やカラオケの音が聞こえてくる。


最後の写真、町屋(昔の駄菓子や)を改装してはじめられたカフェ。風情漂う趣は、夜だからこその、あたたかな灯りと雰囲気が相まって、つい入ってみたくなる。(ただ、約束があったので、きょうは寄り道しなかった。また近いうちに立ち寄りますね)



この付近へ行くと、ふっと、小学校1年生までの「僕」が、目の前に現れてしまう。遠きあの頃へ誘う、回想してしまう、そんな街なんです。たとえば、目を閉じて耳を澄ます・・・広電宮島線の遮断機の音、電車の音も、どこか懐かしい(市内線とは明らかに違う音)

友人とは食事をともにした。
たまには、友人の地元でいただくのも悪くない・・・いつも市内だから。それに、こうした機会でないと、廿日市の街の夜を感じることができないから。それだけ、いまの僕には、廿日市という街は、遠い街のように思えてしまう。



コバルト

広島在住
文筆とカメラとここちよい暮らしが好き
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