旧国鉄宇品線の駅の跡地に、タチアオイがたくさん咲いている場所がある。 駅のホームや木製の柵が残っていて、当時の様子が遺跡のようにいまも存在している。そこに、いつしかタチアオイが植えられ、市内でもこの時期の風物詩として、親しまれてきていた。数年前までは「たちあおい祭り」が行われるくらい。
しかし、その後、理由は定かではないが、タチアオイが激減して、皆無になる危機に。(人々が、自分の庭に植えたいとして、持ち去ってしまったとか、いままで、管理してきた人が、すべて伐採してしまったとか)
その後、タチアオイを復活させようと、地元の方たちが協力して、写真のあたりまで回復した。
梅雨はまだですが 一足早い夏の空に向って、まっ直線に伸びて、下から順々に花を咲かせてきている。一説では、上の花まで咲いたら、梅雨明けを知らせる・・・らしい。
梅雨といえば、紫陽花とタチアオイ 広島の都心の片隅に、力強く、そしてあまり目立つことなく、さりげなく咲き誇っている。
僕たちは、夏を迎える覚悟と準備をしなくてはいけないけれど、 この花を見ていると、夏の楽しさを、ほんのわずかでも予感させるものです。
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