「手紙のある暮らし 心豊かな。」
5人の女性の手紙ものがたり・・・送る楽しみ、届く喜びを、1冊にまとめた本。写真がメインで、あらゆる便箋やペン、文面のこだわりをまとめた、手紙好きにはたまらない1冊です。
この本の中にね、
「押し付けがましくないように、慎み深くあるように」
という一文がありました。
相手の負担にならないように、自分の気持ちを押し付けないように、ふっとお礼の言葉が伝わればと・・・
これ、大切ですし、難しいんですよね。 手紙って、つい自分の気持ちを言葉に託そうと、ひとりよがりになりやすい。あれもこれも、言葉をこめてしまいがち。でも、装飾をほどこした文面よりも、シンプルで、さらっと伝わる手紙のほうが、受け取るほうは、ここちよいですし、こころにすーっと入っていくはずですもの。
手紙は人間関係の一つ。だから、封書・葉書、それぞれの場合にふさわしい書き方がある
平松洋子さんの、この手紙に対しての向き合い方、すてきだなぁってつくづく思いました。
私も、便箋やペンに、もっとこだわって、繊細になりたいものです。手紙も贈り物ですから。
便箋も、この本では、ダンボールを使ったものとか、包装紙を使ったものとか。スタンプも自分で作って、うまく手紙に押してオリジナルの便箋を作ったりとか。手紙に合うペンなども紹介されていたり。
切手にしてもこだわり。 文章にしても、こだわり。
その人だとわかる、パーソナリティー性を大切に。
この本の巻末には、手紙の基礎知識がたくさん。 季語の使い方、間違った文章の書き方、横書き、縦書きのルール、宛て名の書き方まで。この本1冊で、手紙上手、手紙の楽しさが倍増するはずです。
この本で紹介されていた、5人の女性の手紙。 どれも、暮らしの一部分として、電話やメールと同等。まるで、手書きの文字で、相手との会話を楽しんでいるかのように。そうした手紙のやりとりが出来る存在がいるってことは、すばらしいことのように想うのです。僕も、そうした手紙のやりとりが出来る存在を、大切にしたいのです。きっと、こころも豊かになるはずですもの
最近、便箋や葉書、切手を常備する箱を買いました。 いつでも、すぐ手紙が書けるように。 また、その箱については、ご紹介しますね。
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