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2010年05月01日(土)
茶道の先生のご自宅へ訪問する

午後、茶道の先生のお宅へ伺いました。
先生と再会するのは、十数年ぶり。

ずっとずっと、顔を見せに伺いたいと思いつつ、
月日がどんどん流れてしまった。
先生には、非常に申し訳ない気持ちをもちつづけていました。


先般、先生にお便りをお送りした上で、
これまた、GWの休暇で、きょう広島に来ていた親友(彼とも5年ぶりくらい)と、2人でご自宅に伺った。


先生は、お変わりなく、元気そうでした。
ただ、僕たちが、忘れずに、逢いにきてくれたことを、
こころからよろこんでくださって。
僕も、正直涙が出そうでした。


お茶室で、私、久しぶりにお手前をしました。
さすがに忘れていることばかりですが、
きちんと袱紗をつけて、釜から柄杓で湯を注ぎ、
お茶を点てさせていただきました。
最初は、先生にあれこれ教わりながらでしたが、
一服一服、点てていくと、記憶がだんだん戻ってきて、
あのときのように最後までお茶を点てるようになりました。



僕は、ただただ、先生にはあやまりたくて。
本来なら、もっとはやいときに、ご挨拶をしなくてはならなかった。
長い時間、ご無沙汰してしまってて。
それに、みんな家族を持っているのに、私だけがひとりもので。
そうしたいい意味での報告が、出来なかったこともちょっとね・・・



たしかに、私はこの十数年、いろんなことがありましたが、
時間はかかってしまったけれど、
こうして、また笑顔で再会できたことが、
本当に本当にうれしくて。
すーっと、学生のころの記憶が戻ってきた。
いろんな人たちの近況も聞くことが出来た。
学生のころから、先生は尊敬させてもらっていたので、なおさら。


先生と、久しぶりにいろいろお話させていただき、
そして、いくつか大切な教えをいただいて(感謝の気持ちの大切さとか)
当時といっしょで、ここちよい凛とした空気が流れた。


先生、ありがとうございました。
そして、ずっとずっとお元気で。
また、いつか、元気な顔を見せに伺います・・・約束です。



先週の、旧友との再会、そしてきょうの、先生と親友との再会。
そのほか、いろいろと。専門学校時代の物事や人が、十数年の時を飛び越して、どんどん戻ってくる。



いったい、これは何を意味しているのでしょう?
本当に不思議な気持ちなのです。
いままで、忘れようとしてきた、思い出すことが許されないような事情もあったにせよ、その時代のことが、いっきに戻ってくる。


なにか、私に大きな転機というか、過去と未来を結びつけるなにかが、起こるのでしょうか?いや、もしかしたら、思い残すことをすべてやりきって、もうすぐ人生を終えてしまう前兆なのでは・・・そう、真剣にいま想っている。なにかが、私の中で、変わろうとしている。


ずっとずっと、こころにひっかかっていた時代のことだから

先生からは、はやく、いい人を連れて、また来なさいと(笑)



帰り際、親友が、ふっと「家族っていいもんだよ」と語っていた。
その言葉が、妙にこころに残ってしまって。

彼はすてきな家族がいる。家族想いの、すてきなお父さんになっている。

僕は「人はひとりでは生きていけないからね、この人のために生きるっていうものを持っている人はすてきだし強いよ」と答えた。大切なひとをあたりまえのように大切にできるシアワセってすばらしいもの。


それは、こころから、素直に想うことです。
彼を見ていて、いっそうそう想った。


いままでの私は、間違っていたことはわかっている。
もっと、素直に想うことを、素直に生きて・・・
本当の自分を、もう少しで見つけられそうな気がした。
長いトンネルを抜けれそうな希望が見えてきた。
トラウマを乗り越えることができるのかわからないけれど、
過去と未来を結びつけることができそうだから

あともう少し・・・あと少し。



コバルト

広島在住
文筆とカメラとここちよい暮らしが好き
ホームページ⇒http://www.geocities.jp/cobaltblue21jp/

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