桜色のジュウタンが、道を覆う時刻 寂しくもありけれど、美しいものの去り際は、また別の意味での美しさを感じる。見上げて楽しんだ桜、そして足元を見下ろして、はかないものの美しさを、再び想わされる。人間も、美しい去り際というのが、すべてを決定付けるものなのかもしれない。
帰宅してテレビをつけると、「Mother」というドラマを放送していて、つい見入ってしまった。 怜南役を演じていたあの子役の女の子の演技力にびっくり。確かに演出的に、すごくしっかり、映画並みに丁寧に作られていて、なんだかヨーロッパ風のロードムービーみたいだった。とにかく静かだ。映像も美しかった。逃亡劇に至るまでの理由付けは、ちょっとだけ難があったけれど、でも、確実に印象に残るドラマではあるでしょうね。虐待を受け、母親にゴミ袋に入れられ、外に捨てられていたところを、担任の先生だった奈緒(松雪泰子)に助けられた怜南が、「赤ちゃんポストに入りたい。7才の子でも入れるかな」とつぶやく・・・そのシーン、もうウルウルしてしまった。 ググッと見入ってしまいました。なるほど、女の子・怜南は、海に転落して行方不明になったことになるんですね。そうすることにした上で、ひっそり怜南は別人として、奈緒と生きていく。奈緒と怜南は北海道から、北斗星にのって・・・逃避行は、こうしてはじまっていく。
なにより、連続ドラマに久々に出演する田中裕子さんが、鍵を握る人物として出演している。そのことが、このドラマの重厚感を増すことに繋がっているのだと想う。
ここのところ、多忙につき、日記の更新もままならない感じです。 更新がちょっとだけ遅くなると想うので、どうぞよろしくお願いします。
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