新版・休みの日には、コーヒーを淹れよう。 狩野知代・藤原ゆきえ著
コーヒー好きにはたまらない1冊。 自分でコーヒーを淹れるということだけに着眼したやさしい1冊。 豆の炒り方、選び方から、さまざまな方法の淹れ方を写真と文章で書かれている。
いれる方法別だけとっても
「コーノ式」「メリタ式」「カリタ式」「ドーナツドリッパー」「ネル」「サイフォン」「コーヒープレス」「マキネッタ」「アイスコーヒー」という具合。それぞれを、作者の視点からもっとも美味しいであろう入れ方を説明している。
私は長年「カリタ式」なのだが、よく似ているペーパードリップの「コーノ」「メリタ」「カリタ」でも、それぞれ深炒り、浅炒りどちらを使うべきかとか、湯の温度とか、淹れかたとか、まったく違うことを始めて知った。3つとも似ているけれど、湯の流れる速度の違いもあるそうだ。味もまったく違ってくる
ちなみに、コーノ式は、ペーパーが円錐型になるもの。メリタ式は、通常の台形ペーパーなのだが、コーヒーが落ちる穴は1つ。カリタ式は穴が3つ。ごく一般的に、スーパーなどで手に入るのは、カリタ式。
巻末には、茶道とコーヒーを融合した 「珈琲点前」 を提案している。茶道のように道具をテーマに沿ってそろえて、茶碗や掛け軸など選び、茶室の外で手焙煎をして、豆のはじける音を楽しむ。その後、懐紙に炒った豆をとり、お客様に炒り具合を見てもらう。ミルで豆を挽いて、茶釜から湯を珈琲ポットに注ぎ、ドリップする。和菓子をいただきながら・・・
まさに「目からうろこ」状態でした。読んでいて。なるほど。そういう楽しみ方もあるんだ。(茶道も以前やっていたので、なおさら)
手焙煎の機械を手に入れたら、気軽にどこででも、炒りたての豆で美味しい珈琲がいただける。それこそ、公園でも、ピクニックでも、友人の家でも。そう想うと、とてもほしくなった。
豆の炒り方別におすすめのスイーツ、珈琲ポットの選び方、砂糖の種類まで。とにかく至れり尽くせりの珈琲バイブル。1冊あると、珈琲がもっと楽しくなる、そんなすてきな本だと思います。
休みの日には、手間ひまかけて、じっくり珈琲を淹れてみませんか?
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