風のガーデンの最終回まで見終えて、 いろいろ考えさせられることもありました。
最終回、貞美の死をどのように描くのだろうか?と感心を持っていましたが、直接的に亡くなるシーンは描かなかった。
このドラマは、貞美のガン告知から死に至るまでの葛藤を中心に描きたかったのではなくて、その周りの人々の人間味とか優しさとか、そういう純粋なやさしさ、そして、倉本氏の大好きな富良野の街やガーデンの花々を絡ませて描きたかったのだなってことを、僕は感じたりした
最近のドラマとは違い、抑揚のない、本当に普通のごく普通の中にある、人々の姿、感情を、淡々と描いた。
こういうドラマ、やはり本当はもっともっと求められているのだと想います。(視聴率も高かったし)
ある番組で、山田太一氏が、昨今の連続ドラマに対して苦言を行っていた。 昨今の視聴者は、ドラマで「うっぷん晴らし」したい。それができるドラマしか造らない・・・たしかにそうですよね。うん。
風のガーデンの枠、次はその山田太一さんの脚本「ありふれた奇跡」がスタートする。続けて、偉大なドラマの脚本家の方たちの作品が見れるのはうれしい。(それがフジテレビというのが、不思議だけれど。本来はTBSがそんなドラマを作ってきたようなきがするんだけれどな)
僕は、倉本さんの作品よりも、山田さんの作品のほうを、いままで熱心に見てきた気がします。岸辺のアルバム(もちろん、再放送で)とか、ふぞろいの林檎たちとか。
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