「広告批評」が、来年4月号で休刊することを発表しました。 僕にとって、この「広告批評」という雑誌がもたらした影響ってものすごく大きいのです。
専門学校生だったころ、広告のゼミを専攻していて、もう教科書として、「広告批評」を毎号買っていた。ここから、先生より課題を出されたりもしたし。
いや、それ以前から、高校生のころから、「広告批評」は読んでいた。この雑誌があったから、広告の道へ進んでいったといってもいいかもしれない。
毎年同誌と文化放送が主催している「ラジオCMコンクール」も、ずっと僕は応募し続けていました
この雑誌を30年前に創刊したのが、コラムニストの天野祐吉さん ニュース23で、年末に「今年のCMベスト10」で出演されていますよね。あと、BS2の「日めくりタイムトラベル」や、ニュースのコメンテーターをされている。
天野さんによると、部数減少というのではなく、ネットなどの台頭で、広告業界も大きく変化して、雑誌の使命を終えた・・・というのが理由だそう
そうですね。ここ10年のCM・広告の環境って変わりましたもの。ネット広告は、さすがに広告批評で批評できる範囲を超えている気もします。あくまで、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌という媒体が広告であるのだから。
いまでも、当時の広告批評が、書棚に並んでいる。懐かしく手に取ることもあるのだが。最後のラジオCMコンクール、また挑戦してみるつもりです。
広告専門誌が、少なくなるのはなんだか寂しい。(残るメジャーなCM・広告誌といえば、「電通」「博報堂」が出しているものとか、アイドル系に強い「CMNow」あたりになってしまうね。きちんと広告を「批評」する雑誌は、他にないのでは?
「ジュテーム〜わたしはけもの」
今夜スタートした、BSフジのオリジナル連続ドラマ。 芦名星主演。脚本は、あの鎌田敏夫。 やはり、いまの地上波では出来ない、思い切ったことが、BSでは出来る。ドラマでもそうですよね。
昼は100円ショップの店員、でも街でオンナに声をかけられたのをきっかけに高級コールガールとなった、由佳(芦名星)
ある日、由佳は、自分の部屋の窓から、偶然、女性の飛び降り自殺を目撃してしまう。飛び降りたビルの屋上で、その女性の遺書をみつけ・・・そこには「わたしを勝手に理解しないでください」との文字。
この、「わたしを勝手に理解しないでください」というひと言が、このドラマのキーワードとなるのだろう。
コールガールの仕事が終わったあと、ホテルから乗ったタクシーの運転手に「こんな仕事をする女は!」と、暴力振るわれたとき、「わたしを勝手に理解しないでください」と言い放っていた
いいドラマには、見終わったとき、独特の余韻というのが残る。 それは、いいストーリーである以上に、その演出、映像美、音楽、そして、キャストによるものが大きい。
BSだから、視聴率関係ないからと、思い切って、本格的におしゃれに、大人の上質な雰囲気で創り上げていて、とてもハード(芦名さん自身が、ぎりぎりまできわどいシーンを演じていた。お客に胸を揉まれるとか)なストーリーなのだが、いい意味での余韻が残ります。なんともいえない退廃感がいいと感じた。
今後、若手代議士(加藤雅也)と出会って、物語は大きく変わるのだろう。
BSだからこそ、音楽も映像も、制約がなく本格的なものを使い、キャストも本格的だったり。こういうドラマも悪くない。
|