今夜見た「めぞん一刻」のことは、きのうの日付の日記に書きました。
毘沙門台の赤い屋根へ。
赤い屋根・・・時々、ふと訪れたくなるふしぎなお店。 でね、きょう、店主の女性とお話していて、いろいろ胸に響くことも多かった。 彼女は、とてもやわらかい語り口で、しずかにお話される。 その中で、その赤い屋根を建てた「今中さん」のお話と、同じ今中さんが建てられた「山荘HANAKI」のお話で盛り上がったのですが。
今中さんとの思い出話を伺っていて、彼女が、「なにかひとつ、自分にとって大事なものをもっておくこと」という言葉が、印象深かった。
今中さんと彼女が関わってった上で、教わったことのひとつだそうだ。(今中さんは、非常に厳しく気難しい人ではあったが、そんな荒っぽい言葉のなかに、あとになって、そういうことだったのか・・・と、気づかせるものがあったそうだ)
「なにかひとつでいい、なにかもっていれば。」
赤い屋根を建てていただいて、お店をはじめて 今中さんと、ときにいろいろ厳しく言われた言葉の裏で、心配してくださっていた。そんななかで、今中さんが、店主さんに伝えたこと
彼女にとっては、赤い屋根という場所であったわけで。 ほかになにもしなくていい。この場所で、変わらず。 二十数年、この場所で、ずっと変わらず、ありつづけたこと。 それは、店主さんが見つけた、ひとつだけの大切なこと。
なんだか、すてきな生き方だなぁって、あらためて、お話伺いながら、感じました。いつうかがっても、すてきな女性で、すてきな空間である。
窓には、アジサイがぐるーっと囲んでいた。テーブルには、いつものように大きなユリの花がたくさん生けてあって、とてもいい香りがしていた・・・窓からは、広島都心までのパノラマと、木々の緑がまぶしかった。
カフェには、人生がある。物語がある。
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