赤い屋根へ、久しぶりに訪れました。きょうは、時間があったので、ゆったりと・・・きょう、ヒロシマは梅雨明けしました。その猛暑といっても過言ではない暑さから逃れるように、この赤い屋根に向かいました。いつ訪れても、ここは特別な場所。ふと、魔法にかけられたように、なつかしく、そして、やさしくなれる場所。本当に、魔法にかけられる場所。オーナーの女性(河手さん)の、やさしさ、いや、かわいらしさというのも大きいのでしょう。そして、今中さんが建てられた作品の一つであるこの建物。毘沙門台から一望できる、広島都心〜緑井・大町の光景。それらが、融合して、たくさんの人のこころを打つのだと思う。いつものように、コーヒーをいただく。(ここはクーラーが強く効いていて、暑がりの僕でも寒いくらい)僕は、ここのコーヒーが大好きだ。もちろん、毘沙門の天然水を使っているからやわらかいのもあるが、とても飲みやすく、何杯でもいけるくらいおいしい。おなじ店内にいらっしゃったお客さんは、特製のカレーライス(玄米を使っている)をおいしそうにいただいていた。もちろん、コーヒーゼリーや梅酒ジュレといった人気メニューもある今中建築らしさが、ここに集結している。窓際をぐるっとかこんだベンチ、深い色の空間、アンティークなランプ・・・今中さんが手がけたコーヒー店は、どれも共通している。音楽も、すてきな曲が静かに流れる。けっして邪魔はしない。オーナーさんの、お客さんへの心遣いが、そこにも現れています。今中さんのお話をすると、オーナーさんは、この赤い屋根の歴史を語ってくださった。お店を始めたころは、見渡す景色は、畑や田畑。目立つ建物といえば、中学校と、水道局の建物、そして、可部線。夜は、可部線の列車の明かりがずーっと流れていったそうで、まるで銀河鉄道の夜のようだと。それが、28年という年月で、大きく変わってしまった。可部線も、川にかかる橋梁の部分しか見えず、あとは建物に隠れてしまい、その代わり、アストラムラインが走っている。村下考蔵さんの歌の中に、この「赤い屋根」を舞台にした曲があることは、話には聞いていたので、そのことを、オーナーさんに伺うと・・・「曲を聞かせてあげましょう」と、村下さんの曲「北斗七星」を流してくださった。すごくすごく、感激でした。曲の最初のフレーズで、「赤い屋根に〜♪」と。この歌詞、夜、赤い屋根で夜の広島の夜景を見ながら、ガラス窓に映る二人を重ねている。とてもとてもいい曲です!ほんとに、オーナーさんには感謝です(実際、村下さんはこの赤い屋根の近くに住まわれていたそうで、このお店を愛していたそうです)ゆるやかに、静かに、ここでの時間は流れていく。日が沈み、夜に変わり、広島の街の光景も夜景に変わる。ここを愛する人は、オーナー、コーヒー、そして、空間、やさしさ・・・すべての要素に魅了されるのでしょう。やはり、ここにも、お客さんがメッセージを記帳するノートがおかれている。そこには、みなさんの、赤い屋根での思い出と、こころの思いがつづられている。みんな素敵な言葉を残しています。もちろん、遠方から、ここへ訪れる人も多い。そして、みな、赤い屋根に魅了されていく。(村下さんの曲からこられる人もいる)28年間、たくさんの人たちのドラマが、この場所で生まれ続けているのだと、すごく感じさせられました。不思議と、人をやさしくする、そんな魔法をかけてくれる、素敵なコーヒー店。僕にとっても、広島市内で、特別な場所だと思います。赤い屋根安佐南区毘沙門台2−4−310:00〜21:00879−3006 メール|Twitter 前日の日記へ|月別日記リスト|過去の日記リスト |次の日の日記| コバルト 広島在住 文筆とカメラとここちよい暮らしが好き ホームページ⇒http://www.geocities.jp/cobaltblue21jp/ 文筆依頼、感想などは、メールでよろしくお願いします メール⇒こちら My追加
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