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2005年12月20日(火)
引き際・去り際の美学

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写真日記、12/4〜昨日までの分を、一気にUPしました。


「引き際・去り際の美学」

こんばんわ。明日の夜から寒波がまた襲来するそうですよー。ことしの冬はほんとに寒いですね。みなさん、風邪には気を付けてね。


僕は、ふっと、考えることがあるんです。
去り際は、美しく静かに。引き際は、的確に。


先日亡くなった、オリックスの仰木監督は、今シーズン、体調がとても悪いにもかかわらず、だれにもその姿を見せようとはしなかった。抗がん剤を投与され、夏、肌にその影響が出ているときも、人に見せたくないから、どんなに暑くても、ウインドブレーカーを着ていた。シーズン終了まで、どんなに辛くても、それを顔に出さず、監督を辞するときは、笑顔だった。きっと、自分の余命をどこかでわかっていたから、監督を引き受けたのだろうか・・・

もともと、ダンディーな人だった。彼は美しく、静かに引き際を飾った気がする。生前、「グランドで死ねれば本望」と語ってたわけだが・・・


男ってね、たとえば、恋に破れ、別れるときなんて、案外未練を持って、ながく引きずる人もおおい。ずっとずっと、その時の相手のことは、こころの片隅に置きつつ生きてゆきがちなもの。わかれた彼女から、電話でもあろうものなら、「まだ脈があるぞ」なんて勘違い・・・いや、純粋に陶酔してしまう。そういう面で、去り際、引き際を、どう美しく静かに・・・それで、その恋の価値が決まるような気がする。物語には、完結ってあるわけで、その完結章まで、しっかり演じ、しっかり終えられる人が、いい役者、いい人生につながるんじゃって思うんです。

恋愛に限らず、仕事にしても、人間関係にしても、いつどのタイミングで、ばっさり引くか。気持ちを断ち切れるか。それは、自分のみならず、相手に対しての優しさに通じることでもあるしね。

人生の幕を引くときは、僕は、誰にも知られず、静かに幕を引きたい。このホームページだってそう。いつかは幕を引くときが来るかもしれない。そのときは、過去をばっさり断ち切って、静かに幕を引きたい。もちろん影でみんなのしあわせを祈りながら。そして、たくさんの人のこころに、ささやかでも存在が残っていれば本望さ。


過去は、過去。大切なのは過去を背負って、過去の思い出に頼って、過去を後悔しながら生きることじゃない。過去をどう生かすかである・・・そんなことを言った人のことを思い出した。過去を持ち出すなんて、卑怯だよって。いまを、感謝しないとだめだよって。


年の瀬です。
もう、「むさしの年越しそば」のCMが流れてる。僕が子どもの頃からまったく変わらないCM。お坊さんが除夜の鐘ついて、・・・「はやいものですね〜もう一年。」「あのときの年越しそば、おいしかったなぁ〜。むさしの年越しそばは芸術品だ!」わっ、せりふまでしっかり覚えてるや。これが流れると、年の瀬を感じてしまう。あと、所ジョージの年末ジャンボのCM。きょう、閉店間際のチャンスセンターで、しっかり買いましたよ。3枚ほど・・・最終日に買うのは通例。残り物に福がある。そしてきょうは大安さ。


おやすみなさい。
みなさんにとって、明日もやさしい時間がながれますように・・・





コバルト

広島在住
文筆とカメラとここちよい暮らしが好き
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