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2004年12月13日(月)
映画「珈琲時光」

こんばんわ。コバルトです。
まだ、気持ちできには100%ではない。いろいろ複雑です。ただ、考えないように、できるだけ何かをするように時間を過ごしています。まぁ、年末ということで、やることが多いから、バタバタしてるね。うん。
夜、映画を見に行きました。(写真日記に2テーマUP)

映画「珈琲時光」
久々に、シネツインで映画を見ました。広島で一番好きな映画館なんだけど、不思議とここ数年は足を運ぶことはなかった。
さて、珈琲時光。
なんか、物語は抑揚の無い、でも言葉や表現が少ない分、味わいのあるストーリーでした。映像的なものは、凄くよかった。東京で暮らすということ、ある日常の断片をたんたんと映像化したけど、どこかスタイリッシュというか、ノスタルジックというか。カメラワークもほぼ定点でとらえてたし。なんかドキュメント映画のように、本当に現実の日常って感じがでていました。
この映画の映像のポイントは、「電車」「古い喫茶店」「古本屋」
神田神保町や、鬼子母神といった、僕が大好きな街が舞台になっているのも惹かれた。そこで生きる陽子(一青窈)が、凄く自然で、現実のドキュメントだと錯覚するほど。よーく陽子が電車に乗ってるシーンが多かった。
この映画、BGMがほとんど無い。あるのは、電車の音と、街の喧騒。東京の暮らしというものがとても伝わりました。ドキュメント映画的だからこそ、一青窈の自然体の演技も、すんなり入り込めるのかもしれない。
育ての親役の小林稔侍と余貴美子の二人。なかなか陽子へ言葉に出来ないって気持ちというのが印象に残りました。稔侍さんの寡黙であったかいお父さんだけど、存在感がありました。

古本屋の肇(浅野忠信)とは、なんか不思議な空気が流れてる。とにかく不思議な空気です。普通の人とは違う感性というか。ま、もともと、一青さんも、浅野くんも、独特の感性を持った人だからなぁ。音楽家「江文也」を追い求めて、陽子が東京を歩くというシーンも、なんか妙に面白いなって思った。

じんわりくる映画でした。けっして押し付けで無い、ようは、涼しげな映画。そして、東京のロケの街へ、行きたくなった。あの喫茶店で珈琲飲んで、あの古本屋で本を探して。
神田の古本屋の店主になりたいなぁ。ますますそう思うようになった。

                               映画「珈琲時光」〜シネツイン1

余談だが、その後、仕事帰りの妹と「たかの橋」で待ち合わせていたのだけど、彼女は竹屋町に行ってしまった。電話で、いま何処にいるのか聞いても、妹は「ここはどこ?」状態。彼女の方向音痴はそうとうなものだ。結局、僕はたかの橋から竹屋町(じぞう通り)まで走ることに。彼女の車には、やはりナビが必要だと、こころのなかで思わされた。



コバルト

広島在住
文筆とカメラとここちよい暮らしが好き
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