いま、手元に「文房具と旅をしよう」という、素敵な本があります。東京・本郷にある「スコス」という、ステーショナリーズカフェのお店をされている二人が、ヨーロッパへ文具を買いつけにいった旅の記録や、その数々のステーショナリーや雑貨を、たくさんの写真やかわいい絵で紹介してる本です。本当に文房具好きにはたまらない一冊。可愛くて、あたたかいスタイルやデザインの文房具がたくさん。本当にヨーロッパの人たちの生き方や生活スタイルが垣間見える。
きょうは、文房具について語ってみましょう。
僕はいまでも少年のように、文房具には目がありません。すごく愛着やこだわりがあって。 ほら、幼児のころから小学校のころでも、ほかの人と違うモノとか、こだわりとか、愛着とか・・・そういう位置にあったのが、文具だと思うのです。例えばね、ペンケース。小学校低学年のころ、流行していたのが、8や9つポケットがついていたり、変形したるするフデバコ。デラックスになると、いくつもボタンがついていて、それを押すと、ペンが飛び出したり、エンピツ削りや、ルーペが飛び出したり。そういう秘密基地のような、でかいフデバコでみんなと競っていた。 高学年になると、こんどは、カンペンの時代。空けると中ブタ式になって、2段にペンが入れられる。いつもランドセルからはカランカランとペンの音が響いてた。エスカレートすると、ゲーム付きも登場。缶の中ブタには、ゴルフコースやら、野球場やらが作られてて、付属のボールやクラブでゲームが出来る・・・ 高校の頃は、布製のペン入れだったり、当時はやってた「ブックバンド」で参考書などを束ねて持ち歩く・・・バンドにペンをはさんでるのがかっこよかった。 ペンケースだけでも、「僕だけの宝箱」のような感覚で、こだわってしまうのはみんなそうでしょう。僕は、高校生のころから、大阪に行くと、真っ先に江坂の東急ハンズや梅田ロフトに足を運んでた。文具を買いに。 文具の世界は奥深い。美しく、使いやすい・・・「工業デザイン」が凝縮してるのが、文具の世界だと思ってます。
いまでも、文房具を選んだりする時間は楽しいものです。(時には自分の使い慣れたペンを、東急ハンズの店頭にないので、メーカーカタログから探してもらって、とり寄せてもらうこともある。ハンズの文具売り場に知人がいるので、頼ってる)昨今、旧来の文具店とは違う、ヨーロッパの文具や、そのデザインがベースの文具である「ステーショナリー」のカテゴリーが確立して、東京の代官山や自由が丘など、ステーショナリーのお店が増えました。まだ行ったことはないのだけど、いつか、代官山のSIXや渋谷のデルフォニクスなど、有名なステーショナリーの店へ行くのが一つの夢なんですよ。あ、それと、日本一の文具店・銀座伊東屋にも!
もちろん、昔ながらの、商品が高く積み上げられてたり、学用品がおいてあるような文房具屋さんも、いいですよ。あの独特の事務的な匂い・・・
MILANという、スペインの文房具メーカーがあります。広島だと、ルブラックでたくさん揃ってるけれど、デザインが素敵。とくに消しゴムは、使うのがもったいないくらい。動物のイラスト入りのものや、カラフルな透明のもの。すごく使うのが楽しく感じる。 手帳は、デルフォニクスが好きだったり。シンプルだけど、全てに繊細にデザインされてる。デルフォニクス、マークス、ハイタイド。以前、雑誌で、3大ドスメティック手帳ブランドと紹介されていた。これらも最近は、広島でも手に入るようになったからなぁ〜
ステーショナリーというのは、使うのが楽しくなる文房具というものなのだろうね。その人が現れる、こだわりの品でもあるかな?ファッションと同じくらいね。
よく、一生、一つの万年筆を愛着もって使い続ける人っていますよね。作家さんなど・・・こういう人って、惹かれるものがあります。僕も、こういうささやかなモノに対するこだわりを持つかっこよさって、持ってみたいものです。
七夕の日でもあるんですよね。きょうは。 そのことは、あすの日付けの日記に書くことにします。 では、このへんで・・・つづく。
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