Land of Riches


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 2026年04月23日(木)   二藍 

お台場の元ヴィーナスフォート施設閉鎖でも話題になり、気になっていたイマーシブ演劇。
観客も物語に参加(実質、同じ板の上に立つ)して物語を担うスタイルの演劇です。
Xで神楽坂の街中にて開催する作品の告知がお勧めされてきました。街歩きスタイルに加え、
録画音声(声の出演)で梅津瑞樹さんの名前もあって気になり、勢いで申し込みました。

当初は午後半休のつもりで申し込みましたが、有給消化率のため全休に変更。
まず、昭和時代にクラブとして利用されていた邸宅を改装した和らくにて腹ごしらえ。
4色のお麩が入ったグリーンカレーが1000円というお買い得価格で提供されました。
合うのか不思議だったのですが、意外と合っていてカレーの強さを再確認しました。

参加作「ほの灯り堂」はムケイチョウコクというプロジェクトが主催するものです。
昼(第二次大戦後)と夜(明治)で違う時代をモチーフにした脚本を用意し、
またそれぞれに3ルートが設定されていて、リピート参加も大歓迎となっています。
位置情報に対応し、適切な場所で「声の出演」キャラが語りかけてくるオープンイヤーの
ネックバンドイヤホン+レンタル羽織+ルート明示用提灯を身につけて出発です。
(参加者も装備品がないと演劇イベントの参加人物と一般人が認識できないため)

梅津さんの声がたくさん聞けそうなルートを一応事前に調べておいたのですが、
始まってみたら芸者役の方があまりに可憐すぎてそちらを追いかけてしまいました。
(ラストの撮影タイムは素の顔で、写真に残せた表情が作中のそれと違いすぎて横転)
生憎の雨だったのですが、ビニール傘まで花の形をしたとても可愛らしい物でした。

一般人に迷惑をかけないよう、神楽坂の路地裏をぐるぐる回るようなルートで、
梅津さんの心地よい声を聞きながら、視覚が入力してくる現在の神楽坂と、
聴覚が演出するかつての神楽坂がオーバーラップするような感覚がたまりませんでした。
道中、和紅茶のテイクアウト看板を見かけ、帰りに寄ったらとても美味しいテイクアウト
ミルクティーと出会えたのも最高でした。昨秋にできたばかりのKAGUWAという店でした。

救急車が通っても雰囲気を壊さず作品内に留めてくれた役者さんの演技力もさることながら、
演者の一人として役者さんの問いに答える離れした参加者さんたちに感嘆させられました。
エンディングは、参加者さんの回答を引用するようなセリフで描かれるのです。
(1回しか参加していないので確証は持てませんが恐らくマルチエンディング)
イマーシブ演劇はセリフを自ら紡ぎ出すような積極性が求められるのだと学習しました。

私もレコード会社の営業担当となり、作曲家の音楽に必要なのは孤独or人との絆という
答えのない問いに後者だと答えて、前者派多数だった場に一石を投じました。
音楽は誰かに聴いてもらってこそ成立する芸術だと私は思っているので。
(ここで「私」が答えているのが初心者で、経験豊富な人は脳内でキャラ作りを行い、
そのキャラクターならどう答えるかという形で作中に没入していく)

場数を積んだらもっともっと楽しめるジャンルではないかと感じました。
でも、1回目でも十分楽しかったです。お値段に見合うだけのエンタメでした♪

2026.5.5 wrote


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