Land of Riches


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 2024年11月30日(土)   竜巻 

刀ミュ音曲祭の現地参戦ラストにして3戦目、初めてのKアリーナに行ってきました。
みなとみらいの埋立地に令和になってから新設された設備で、KTZeppYokohamaのご近所。
横浜駅から徒歩圏内です。横浜駅の再開発もずっと続いていて、きた東口だのみなみ西口だの
日本語としてどうなのかと首をひねるネーミングの出口が増え、迷子の確率は増大中。
見慣れた中央通路から東口のそごう、日産本社を経由してどうにかたどり着くことができました。

推し活全盛時代に造られたからか、Kアリーナ場内には飲食売店(ビールさえ売っている!)や
帰宅者分散を目的としたバー(音曲祭合わせのオリジナルカクテル呑みたかった…横浜遠すぎ)もあり、
オペラグラス、銀テープ収納ツールなどオタクの必需品も現地調達できます。音響に拘ったと
言われるだけあって、音曲祭の1部で多用される花火の音も幕張とは大違いで耳に堪えました。
ドリンクホルダーまで各座席についています。唯一の難点は座席の列間が非常に狭くて、
美脚の女性でもなければ遅れて来ると通路から離れた座席へ入るのはかなり苦労する羽目に…。

平日開催の間は封鎖されていたレベル7まで解放され(さすがにこの階まで上がった男士は
新選組の2振りだけだった模様)2.5フレンズ先行で取った私の一般指定席は0番真上、
レベル5の後ろから2列目。今回の音曲祭、福井が刀ミュプレミアム最速先行、
幕張がゲーム先行だったんですけど、着実に席がステージから遠ざかっていました。

3回目だから全体が見渡せて良かったと思えるのですが、初回でこれだったら泣いてました。
何より、世間では8割以上視野が塞がれて記憶から消したがった人も続出らしい
幕張のフルフラットで私は結構いい席をもらえたんだと改めて感じました。
目の老化が進み、メガネで矯正してもよく見えないことが多くなってきた私ですが、
誰よりもボリューミーなジャボと軽装でも躊躇しないキレキレのダンスによって
“るいべ”がステージのどこにいるかを見失う場面は少なくてありがたかったです。

レベル5上段の座席は審神者でない人も多かったようで、最後の男士の名前を叫ぶ場面でも
呼んでいた人の方が少ないくらいでした。ここまで上がってくる男士も少なかったので、
うちわ作ってこられた方はご愁傷さまという感じでしたけど(青江や長義は座組での立場的に
そんなに走り回ったりしないのは想像がつく)、そんな中でも通路へ退出する寸前に
私の2つ隣の方が頑張って見せたうちわに反応していた陸奥守はやるなあ…と思いました。

レベル5でも最前通路には結構多くの男士が現れました。長谷部も2,3回来てくれて
(逆光でシルエットになったアホ毛がとっても分かりやすい。あとダンスは近いと尚更)
ブロックで多く揺れる紫のペンラを眺めながら満足気に笑っている表情を見られました。

高い場所から見下ろすと、長谷部が本当に0番へ頻繁に登場していると実感できました。
座組では若い部類に属するからか、サイドへ行ったと思ったらセンターへ駆け戻り、
今度は逆サイドへ行ってまた戻り、といった調子。若い方だからこそ、1部2部通して
いろんな歌でメインパートを任されているのが改めて驚きと言いますか。
(あと小狐丸と睨み合ったり、長義のタオルをいじったり、カメラでは抜かれていないと思われる
SNSでだけレポートを見かけていたいろんな戯れをこの目で確認できたのは収穫でした)
これで本公演での長谷部の掘り下げがなかったらビックリです。いや、刀ミュ本丸には
古参だと匂わせまくられているのに6年くらい本公演に恵まれない陸奥守みたいな男士もいますが…。

SNSと言えば、この日最大の反省点は私が横浜公演が始まってからSNSでの風説にあまりにも
振り回されて勝手に落ち込んだり傷ついたりしていたことでした。本当に凹んだんですよ。
落ち込んだ経緯は詳しくはWEBには載せられないんですけど、会場替わりソロで
長谷部がメインステージ階段の一番上に立っていたのを認めても、呆然としたままで
正直、現実を把握できなくなっていました。藤色に染まった会場を見渡して、
“理由”がどうこうと高らかに歌い上げる木原さんの歌声を間違いなく耳にしましたけど、
刹那の出来事に思え、今思い起こしてもまるで竜巻が通り過ぎていったようだと感じます。
でも本当に反省です。木原さんへのお手紙にも結果的に嘘を書いてしまいましたし。

江コントもどんどん洗練されていて(ゲスト男士の長義も馴染んできましたし、この夜には
裏で脚本を書いていると噂の大典太も登場。雷太さんは座組の仲間に自分が培った技術を
惜しみなく分け与える稀有なタイプのようです。舞台役者は同業ライバルなので、
あまり教えたりしないのが普通らしく)長く公演を重ねてきたと実感できました。

音曲祭の期間中、SNSでは醜い話題もたくさん見かけて、そうなってしまう要因が
ファンサの存在(当たり前だけど全員が受けられるわけではないため、
受けられない人が自分の落胆を埋め合わせるために様々な言説を創造してしまう)なので、
そもそも刀ミュはなんで毎年大型公演を続けるんだ…という疑問に至ってしまいました。
会場施設の不備を男士の肉体労働で埋め合わせする方針もずっと疑問です。
(負傷して不十分な状態での参加になっている小竜さんの代理として
IGNITIONに浦島が入っているのを見て、また糸川さんに代打を…と思ってしまいました)

悪い記憶ではない、でも手放しで喜べる思い出でもない。そんな感じの音曲祭でした。
刀ミュ長谷部との心理的距離感も近からず遠からずで着地できたように感じています。
歌がめちゃくちゃ上手な依代に恵まれたのは幸せだとも思っていますけれども。

2024.12.1 wrote


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