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 2024年10月05日(土)   Stargazing [中編] 

刀ミュの9周年大型公演『祝玖寿 乱舞音曲祭』の福井会場は鯖江市のサンドーム福井。
大型公演で以前にも使用された会場です。会場周辺どころか最寄りの鯖江駅さえ
コンビニがなくなったと事前にSNSで情報を仕入れていたので、新幹線開業で
整備された福井駅の3か所もあるハートイン(セブンイレブン)で食料を調達。
おやつとして廻ウエハースも買ったのですが、ハピラインの車内で開封したら
長谷部のレアカードが出ました。バラで1箱分以上買っているのに
今までノーマルカードさえ出なかった長谷部が出てくれて、テンション上がります。
(今も財布の中にさる方に書いて頂いたメッセージカードと一緒に入れてます)

鯖江駅では地元有志が道案内。サンドームまでの道のりは柏駅から日立台程度ですが、
建物がないためか、やたら遠く感じられました。会場近辺では飲食屋台も出てましたし、
サンドーム自体が羽二重餅や眼鏡型アクセサリーなど物販を展開してくれていました。

最速先行で入手した一般席はアリーナの下手花道から横に10席目くらいの位置。
グッズの装備法も考えた末、スリコのペンラショルダーに貴重品を入れて
ペンラはデフォルトのストラップで手持ちにしました。タオマフのみでうちわは無し。

音曲祭なので前回のタキシードばりに着飾ってくるとは予想できてましたけど、
それでも華やかなジャボが目を惹くスーツ姿のるいべを見た瞬間は舞い上がりました。
着飾っているのはもちろん全員ですが、これまでの大型公演では岡宮来夢さんが
演じる鶴丸が担っていたオープニングMC(今日は盛り上がるぞ的な)を
電子チラシでも一番右下にいる新参のるいべが担当したのには驚きました。

最初から最後までずっと軸の位置を担っていて、座組内(本丸内ではどうか
現時点では不明ですが、後から出てきたのに歌がうますぎて座組の主軸になった
鶴丸と山姥切国広は作中でも相応の立ち位置を与えられたので、今後の本公演で
長谷部の役割が脇役めいた第三部隊長から一気に昇進する可能性も高い)での
立ち位置を歌唱力で勝ち取ったのだと思ったら感激もひとしおでした。
昨秋のすえひろがりでもたくさん歌ってましたけど、数合わせの新人感強かったので。

花影の2部曲である大好きな「IGNITION」でも鬼丸と大典太を両脇に従え颯爽と
先頭を歩いていました。下手花道の脇でしたから、るいべが0番にいると割と
背中を見るシーンも多かったんですけど、もうそれすらも頼もしかったです。
「mistake」ポーズをやるのも画面に抜かれていて、やっと見れたと思いました。

「始まりの風」から「百万回のありがとう」までの4曲連続の客降りでも
スタンド通路を逆の端からこちらの端までまんべんなく練り歩いてました。
時には最上段まで登り、腰に手を当てて仁王立ちまで。主との関係を設定するのが
やや難しいキャラなので、うちわのリクエストには応えてないように見えました。
最後はアリーナにも降りてきてくれて、まあまあ近くでは見れました。
とにかく演目の柱だったため、下手花道にはあまり来てくれなかったです。それも良し。
近くにいた明石推しはしっかり本人に捕獲されてまして、これがファンサかと思ったり。

新曲とサルサdeソウルの2曲では初披露の軽装姿も見せてくれました。
原案ゲームでの立ち絵を意識して袖に手を入れたまま歩く姿が可愛かったです。
軽装の背中には刀紋が入っているんですね。刀ステ七周年感謝祭では
わだべは全然近くに来なかったので、どうなっていたのか分かりません。

ここまで1部で盛り上がって2部では何をやるのかと思ったら、
2部こそが音曲祭のメイン趣旨である過去公演のプレイバックでした。
まずはパライソ初演、コロナ禍でわずか数公演のみで中止に追い込まれた面々が
当時の気持ちを語るインタビュー。パライソのバクステに収録されているそうですけど、
カテコでも役として挨拶するのが好評な刀ミュではかなり異色な演出です。
実は隣の客が2部では姿を消していたのですが、リピーターならやむなしとも思います。

過去公演の1部で歌われた物語を紡いだ楽曲たち。刀ミュ本丸の主要メンツは
上半期の陸奥一蓮で長期拘束されたのもあり、音曲祭は不参加やスポット参戦多数。
るいべはここも?!と驚くくらいその代打を務めていました。堂々と。
前半参戦の髭切がバレエのステップと歌唱力を見せつけてたんですが、
役者は実は同い年の長谷部、かなり恣意的に対峙される位置に配置されてました。
三浦さんはみうべ時代から見ているので貫禄感じさせるまでに踊る様子に
圧倒されましたけど、るいべもよく食らいついていたのではないかと。

2部は客席降りもなく、サブステージを中心にしっとりと歌い上げてました。
言ってしまえばテンションが落ち着く……下がってしまう内容でした。
これでは大画面の見えない座席の価値が下がる設定なのも納得です。

振り付けのある「旅人の歌」では片手に刀を持つるいべはとてもやりにくそうでした。
振り返りも断片的で、一応ライビュで本公演は全作履修の私でも分かりにくかったです。
心覚の、審神者一人一人の判断を尊重していく、というのを言いたかったのでしょうか。
刀ミュはラストに全員が戦闘装束になって「刀剣乱舞」を歌い、観客が各キャラの
名前を叫ぶというお約束の儀式があるため、衣装管理の観点では今回の方が楽でしょう。

刀ミュの歴史(私の好みではないけれど物語を重ね、またコロナ禍での度重なる
公演中止も含め、確実に積み上げられてきた歳月)を相対的には最も新参者である
長谷部が、いや木原さんが継承するための儀式のようにも感じられました。

今回宙を舞った銀テープはキービジュアルと同じ紫色と金色でした。
どちらも拾うことができ、紫をタワレコの銀テホルダーに入れると
即座に決めました。このカラーリングに対し「長谷部が中心になるから
この色なんだ」とひねくれすぎにも程がある感想を述べていた人を
帰り道で見かけたのですが、るいべがそれくらい推されていたのは事実。
ミュの大型公演は役者への拘束期間の長さもかかる負荷も半端ないですけど、
今回の旅はるいべにも木原さんにも実り大きいものになると確信できました。

夜道を歩いて帰り、鯖江駅ではまたまた考え尽くされた誘導で問題なく臨時電車
(福井駅までノンストップ)に乗れ、かつユーモラスな審神者向け車内放送に感激し、
(赤のペンライトは列車運行の支障となる説明でも男士名を列挙するなど)
福井駅前に新しくできた飲食街でおろしそばを堪能することもできました。
YouTuberのzakiさんが食べた店でどうしても食べたかったのです。系列店でしたが。

もともと福井参戦を選んだのは佐藤流司さんの清光を生で見たかったからです。
こちらは陸奥一蓮明けでもあり、圧巻の可愛さでした。大人の作る可愛さですね。
この方は座組の総隊長と本丸内の立ち位置が一致してないのですが、それはそれで。
私と加州清光は極になった際に一悶着あったんですけど、もう和解しました。
今では私の大切な初期刀。それを丁寧に演じてくれる(パーソナリティ近くはない)
流司さんのクレバーさと真摯差に安心して見ていることができました。感謝。

2024.10.26 wrote


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