Land of Riches
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1年で21日の有休を取得するのは簡単ではありません。 年度末に数を合わせるべく、本来は退社後でも行けるPPVV3合わせで取りました。
せっかくの休みなので好きなことをしよう、とまずパンケーキ屋へ行ったのが ケチの付きはじめでした。スマホで検索して店を探して、候補の中から 駅に近い店をチョイスしておかずパンケーキを食べたのですが…美味しくなかった…。
六本木に移動して、文喫を舞台にしたボイスフレンド『僕から君へ』待機タイム。 森美術館のエコロジー展は鑑賞済だったので、サントリー美術館の織田有楽斎展へ。 茶人として知られるだけに展示の大半は茶道具でした。とうらぶでも曜変天目以外に 茶杓などが実装される日は来るのでしょうか。刀は1振り、寺沢貞宗がありました。
文喫は入場料(時間帯や曜日で変動ありますが原則1650円)を取る書店です。 その特異性に起因する接点を持つ難易度を下げるべく企画されたMixed Reality、 略称MRを利用した店頭集客ソリューション…とプレスリリースに書かれています。
入口で渡されるカメラ(映した風景から適した流すボイスを判断する)付き スマホを首に下げ、Anker Soundcore AeroFit から流れてくる梅津さんの ボイスを堪能するのです。耳を塞がず掛けるタイプのイヤホンも初めてでしたが、 音質はともかく使い心地としては抜群でした。アンケートにも書いてしまったくらい。
過去のボイスフレンドは七海ひろきさん・斉藤壮馬さんとデート仕立てだったようですが、 今回は梅津さん自身が脚本も手掛けており、書物の大半が失われた世界で 何者かから残された本を守っている「僕」から書籍と彼の望みを聞かされる話でした。
―本を手に取るのは何故か。それは生きていくための原動力と出会えるかもしれないから。
初手が海外文学棚で、おまけにもう一度この棚に戻ってこさせる辺り、 梅津さんの海外文学好きは本物だと感じました。クリームソーダにノスタルジックを 覚える割に珈琲の飲用経験もない「僕」は自分を外へ連れ出してほしいと懇願します。 (ゲゲゲの謎が大流行したせいで、クリームソーダは各個人のノスタルジアではなく、 昭和という古い時代の…現代と繋がっていないアイコンに変容した気が個人的にはします) 彼の声に負けてラストボイスが聞ける仕込みがされたARアクキーを買う人は多いはず。
―この世界で生きていかねばならぬ己を突き動かす、自分にとっての“白鯨”を探せ。
途中から匂わせていた通り、彼はただのシステムで、「君」との出会いで 自我を得たのでした。それもつかの間の存在で、「君」がリピート体験すると 再び出会う「僕」はまた別の「僕」なのです。この世界観はさすが梅津さん。 いつか梅津さんが脚本を書いた演劇をこの目で見たいです。言式の立ち上げ公演は 見られなかったので。欲を言うなら梅津さんの書いた刀剣乱舞が見てみたいですね。
レジ前に積まれた梅津さんのおすすめ本(前にシブツタで並べていた時よりは かなりお買い上げしやすく文庫本メインのチョイス)は手に取る人が多く、 みんな平積みの下から抜くのですが、どんどん減るので仕方なく上の方のを買いました。 『一九八四年』。1冊につき脚本中のセリフが刷られた栞を1枚もらえるのですが、 これを書いている今となって、もっと買っておけば良かった…と後悔しています(苦笑)
PPVVは長くなるので日を改めて明日書きます。
2024.3.23 wrote
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