Land of Riches
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2023年10月13日(金) |
儚いものへの憧れだけで |
来年3月のワンマンライブの販促活動として歌舞伎町タワーで毎月フリーライブを開く Love Harmony's, Inc. ―今月は木原さんが参戦したため行ってきました。
LHIはSMEが北海道から九州まで各所で活動する劇団から歌唱力のあるメンツを 集めて立ち上げたプロジェクトで、全員集合はライブのようなここぞの時だけ。 メンバーの入れ替わりもあります。木原さんが劇団☆番町ボーイズを卒業しても LHIは継続している辺り、歌を聴いてもらうのが望みな彼らしいと感じます。
20時スタートなので、退社してからは山手線謎解きで2駅を回りました。 よだかのレコード作成だけあって歯応えありますし、要求される歩行距離が長い!(苦笑) あと1駅で本編の探索は終わりですが、そこへ足を運ぶ予定だったイベントの チケットに外れてしまったので、何か行く用事を作らないと…と思案中です。
フリーライブと銘打っていますが、会場は新宿カブキhall内のステージ。 飲食店の客席に舞台が設けられているため、良席は定刻のかなり前から飲み食いを頑張った Shine(LHIは名前が株式会社なので、ファンは社員と呼ばれる)が陣取ります。 木原さんとのやり取りで5杯目だと答えていた人もいたような…。 お金を払わない聴衆はテーブルが並べられたエリアの外側から見守る形です。 私が現地に到着したのは30分ほど前でしたが、既に人の柵が出来上がってました。 刀ミュグッズをつけた女性、息子がキラメイジャーを見ていて付き合っていたら ハマったらしき経歴をグッズから感じる母親、人だかりに惹かれた通りすがりetc.
RyoTracksさんのヒューマンビートボックス(文字通り機械が紡ぐような音が 人間から発せられる)で会場の空気を温め、LHIのリーダー(でも最年長ではない) 坂田さんがしっとりと歌いあげた後、木原さんは最後に白いシャツを着て登場。 ソロで歌ったのは生まれる前の曲である米米CLUBの『君がいるだけで』。 歌うのが大好きだと、長谷部に擬態しても隠し切れない(隠そうとしていない?)木原さん。 いつも気持ちよさそうに歌っています。歌の上手い下手は分からないんですけど…。
熱心なShineと違ってペンライトを持参したわけでもなく(Shineから見ると 木原さんの色はイエローなんだと改めて感じました。黄色と紫の2本持ちの方も いらっしゃいましたが、大半は黄色のみ)手拍子しながら聞いてましたが、 周囲の大半がスマホで動画撮影していて、邪魔になるといけないので手拍子も控えめに。 中には望遠レンズをつけたカメラで遠距離から写真撮影に励んでいる方もいて、 フリーライブだから自由ではあるのですが、ジェネレーションギャップを感じました。
私も一応スマホで3倍ぐらいにして写真は撮りましたが、完全に雰囲気の記録と 記憶のトリガー用としてだけで、そもそもトークの時間にしかスマホ出せませんでした。 アーティストのパフォーマンスは撮影してはいけないような気がするんですよ。 このフリーライブはXでも動画あがってましたし、LHIや木原さんはTiktokで 自分たちの曲を使った動画の投稿も推奨していて、感覚的についていけないというか…。
最後の曲はLHIオリジナル曲のsing、これは彼らと一緒に声を出して歌う曲なのですが、 これも声出していいのか躊躇いがあったり。他の現場でも、パフォーマーが期待する程 客席から声出しがなくてガッカリするケースあるようですが、コロナ禍の後遺症でもあり、 動画撮影が優先される現代っぽくもあり、何が模範解答なのか難しいです。
私は人生でアーティストを追った経験が無いので、木原さんが自分の経歴として ワンマンライブ完売を挙げるのにも新鮮な感覚がありました。それは誇れることなんだと。 私の知らない領域へと導いてくれる木原さんとの出会い、やはりエポックメイキングです。
2023.10.22 finished writing
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