Land of Riches


IndexBeforeAfter

 2023年05月14日(日)   100分の30 

twitterのプロモーションでたまにJリーグが無料招待キャンペーンを展開すると、
JリーグIDの紐づけ応募(つまり私がそこそこ試合に行く奴だと履歴で分かる)なのに
しれっと応募しています。これまで何度かトライしたものの、全て落選でした。

今回、Jリーグ30周年記念試合に軽い気持ちで応募したところ、自由席ゆえに
当選者1万名(ペアなので2万席!)という大盤振る舞いだったので初めて当たりました。

招待券はいいですね、コストパフォーマンスを意識しなくていいので、
どんな試合内容だったとしても自分としては納得して帰れます(苦笑)

とはいえ、新しい国立競技場は屋根が充実していて2F以上なら雨の心配はないとはいえ
(当初、試合開催日は雨予報でした)導線がよろしくないのをすっかり忘れていて、
座る席を探すのにとても苦労しました。やっと見つけたのは最上段にも近い場所。

メロンまるごとクリームソーダなど茨城なスタグルも出店するというので
何も食べずに国立へ向かったのですが、信じ難いほどの長蛇の列で断念しました。
先日の東京体育館会議室での講習会で世話になった近辺のファーストフードでさえ
屋外に待機列ができる程でした。仕方ないので、モンマスティーのミルクと
糖分だけで乗り切りました。まさか仲間さんが先発するとは思わず(酷い)

代表がワールドカップに出場するために生活のほぼ全てを捧げていた時期が
私にもあるのです。旧国立競技場の待機列テントから大学に通ったり。
高校時代よりサッカーの試合に通い、出会いや別れを経験し、様々な感情を味わい、
その果てに『フットボールは人を幸福にはしない』という結論に達しています。

今はただ、かつて私にときめきをくれた選手の近況を追うためだけに、
時々スタジアムへ足を運んでいるのです。そんな私にさえ刺さる、
アントラーズのレジェンドの顔が並ぶ装飾階段。まだ私の部屋には、
羽田さんのサイン入りシャツがあります。どうしても手放せなくて。
そんな羽田さんも今では大岩監督の下で五輪代表チームのコーチです。

仲間さんはアントラーズに移籍し、今では日本人選手最年長。
サポーターからは魂と呼ばれ、愛されています。
私は仲間さんの繊細なボールタッチに一目惚れしたのに、
監督とのコネでなんとかプロ入りしたロアッソ熊本以降の東上、
どこへ行っても…そのファイティングスピリットを愛される選手になりました。

丸亀の、カマタマーレのクラブ規模には合わない大きなスタジアムで、
お姉さんたちが必死に彼を応援していたのを今でもはっきり思い出せます。
瀬戸大橋を渡ったファジアーノでの副キャプテン時代も。
そして、レイソルに帰ってきてくれた、夢のような日のことも。

レイソルから出て行ったこと、寂しかったし残念だったけれども、
今のレイソル…ネルシーニョと共に沈んでいくレイソルから離れて、
むしろ仲間さんは恵まれているとハッキリ感じたのが、この日一番の収穫でした。

VARがあるのはJ1だけなので、私はそれで試合がそこそこの時間、中断するのにも
慣れることができません。取り消されても再びCKからゴールを決めた鈴木優磨さんが
どれだけ絵に描いたような茨城のヤンキーなのかは、昔、話を聞かされたので充分に。

彼のチャントが、かつてのクラブチャントだったのをこの日初めて認識して、
驚きました。時と共に選手の顔触れは変わり、かつて見ていた年代は既に
指導者として第一線にある…そんな中でも、最も変わらないのはチャントだと感じています。
アントラーズのチャントは割と単調なので、久しぶりに手拍子してもついていけました。

タイムアップ、選手のスタンド挨拶まではそこそこ満たされた心地だったのに、
もともと導線悪いのに清掃費用をケチってか、封鎖されている外階段が多くて、
30分近く3Fスタンドに滞留する羽目になって帰れなかったのだけが苦い想い出です。
新しい国立競技場、訪れたのは仲間さんがレイソルの一員として天皇杯決勝に
出場した日以来だったのですが(だからこの日もアントラーズの選手として
ヴィジョンに映る彼の写真を撮った)足を運びたいと感じるのは難しそうです。

2023.5.21 wrote


やぶ |MailWeblog