Land of Riches
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2023年03月19日(日) |
iacta alea est |
今日はドリパス企画で2010年のトライガン映画(脚本:小林靖子さん)を見てきました。 トライガンは私が人生で唯一全巻大人買いした漫画です。 今年放送されているTVアニメは3回目のアニメ化で、いずれも原作とは設定が異なります。 2回アニメ化していずれも無かった扱いにされている封神演義に比べたら、 1998年の初アニメから四半世紀を経ても新生するトライガンは恵まれてます。
2010年のトンガリ頭なヴァッシュは小野坂さんがCVで、女好きの軽い面が強調されてます。 ニコ兄は関西弁の速水さん。四六時中、煙草に火をつけているから、 令和のSTAMPEDE(ニコ兄のCVは細谷さん)でチュッパチャプス的な飴ちゃんに 差し替えられているのも納得してしまいました。2010年はともかく、 1998年だと煙草は喫煙所で吸うもの、という風習でもなかったはず。 (私が初めて働いた広告代理店ではみんな吸いながら仕事していた)
オープニングの後、20YEARS AFTERの文字が出て、人間の登場人物が軒並み老けている中、 全く外見の変わらない人外のヴァッシュ。驚異的な能力で不殺を貫きますが、 悪人すら殺さない彼の行動で人生を大きく左右されているヒロイン(CV真綾さん)との オリジナルエピソード(原案:内藤先生)を描いた番外編でした。
良くも悪くも人間は時と共に変質していく生き物(肉体も考え方も)であり、 だからこそ信念を貫く難しさと尊さが良く語られるのですが、ヴァッシュの貫き方は 完全に超越者として人間の理解を超えた域にあり、かっこよくもあり、 同時にどこか気色の悪ささえ感じさせます。この劇場版でもラスボスやその部下、 20年前にラスボスを裏切った小悪党3人、誰一人死なず、いずれも生け捕りで 終わったのがエンディングで流れる映像で分かります。
STAMPEDEも見たいんですけどね…あまりに余暇が足りません。
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