Land of Riches
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私が初めてナイトゲームでサポーターがペンライトを使う応援を見たのは 水戸ホーリーホックのホームゲームでした。スタジアム照明のLED化が進み、 点消灯が容易になったのもあって今ではヴァンラーレ八戸なんかでも クラブ側が色とりどりの照明を使う演出を行うようになりました。
勝利こそがファンサービスと称して、エンタメ要素に消極的だったレイソルでさえ、 ナイターではYELLOW SUNSHINE NIGHTという光の演出をやるようになってました。 職場から駆け付けて、これまた何度も日立台には足を運んでいるのに 食べたことがなかったレイソルカリー(ルヴァンのグループリーグなので お菓子のルヴァンが乗った限定バージョン)を空腹な身体にかきこみながら 座ったAL席は、どうやら前も後ろもこっそり忍び込んだアントラーズファンで 飛び交う言葉を小耳に挟みながら苦笑いするしかありませんでした。
『暇と退屈の倫理学』という本に、人類が狩猟生活から農耕生活に切り替えた結果、 暇潰し・気晴らしとしての興奮を求めるようになったと書いてありました。 たとえば、兎狩りに出掛ける人に仕留めた兎を先に渡したら確実に激怒されます。 兎狩りに行く人は、兎が欲しくて参戦するわけではないのです。
フットボールは人を幸福にはしないというのが、長年見てきた末に 私が達した結論なんですけど、それでも人が疑似闘争としてのフットボールに ハマってしまうのは、本能が欲する興奮にかなり近い位置にあるからかもしれません。
おめあての仲間さんは62分、予想より早い時間帯から登場してくれました。 日立台のピッチに立つ姿が見られて、とりあえず嬉しかったです。 試合としては、最後の最後にCKから同点ゴールを許して苦い結末でしたけれども。
レイソルゴール裏に深く一礼する仲間さんを見て、足を運んで良かったと思いました。 試合翌日、私の勤める会社に講演会を行うためにやってきたアントラーズ小泉社長のに トークにいろいろ思うところがあったんですが、webに書けないのが残念です。
2023.5.28 wrote
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