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Land of Riches
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長谷部が2週目(既に変な時間帯の上映に絞られている…)の特典なので、 我慢してきた花丸映画雪の巻、金曜の夜に仕事投げ出して退社して見てきました。
見終わって真っ先に思ったのは「ホッとする!」でした。 こういう本丸があっても許されることが、とにかく嬉しい。とても良かったです。
花丸の続編を作りたいと思うも、動画工房さんが多忙なのもありTVシリーズは無理、 ならばOVAスタイルで製作し劇場上映に掛けよう…となったらしい今回の三部作。
花丸らしさといえばほのぼのと、とにかく刀剣男士が多数在籍していること。 たくさん出す点を最重視し、沖田組(清光が修行を決意する)・伯仲(長義が本丸に馴染む)・ 文久土佐(特命調査)・小夜&静形(花丸らしい変化)の4本の軸を配し、 小竜や毛利、大般若や白山など新顔に爪痕を残させようともするという、 78分の枠へぎゅーぎゅーに詰め込み、スピード感で押し切った雪の巻でした。
長義や小夜(静形はずっと謝ろうとしているのに小夜は最後まで全く謝らない)推しの 一部に不評な感想も見かけたのですが、これはたくさん出すのを重視して 個々のキャラの掘り下げを放棄しているのが原因ではないかと個人的には思いました。
刀ステ慈伝とは聚楽第の特命調査を回想(過去の出来事)として片付けている点や 本丸(内番姿)での出来事をメインで描写している点が似ているように感じます。
これを書くために慈伝をちょっと見返しているのですが、OPの長谷部が 謎の巻物を持っていたり、歌仙が洗濯板で洗濯していたり、アニメ花丸からの 流用ではないかと感じるポイントもちょいちょい見つかります。
刀ステ本丸では初期刀の山姥切国広が無限周回三日月に次ぐ圧倒的な強さを持つので どうしても長義との実力差が際立ち、長義推しが苛立つのも分からなくはなかったのですが、 花丸本丸ではフォロー描写も入っていたし、これでも長義推しはダメなのか…と 私は感じてしまいました。まあ私は推し以外にはあまり興味がない人間なので。
花丸本丸の長谷部が生徒指導の先生みたいにしょっちゅう怒っているのは、 一つの側面を引き出してキャラの出番を消化するスタイルが花丸だから、 もう仕方ないかなと思ってます。今回の映画はとにかく皆に一言ずつ喋らせる、 本編で出てこないキャラはミニアニメを足してでも喋らせる方針でしたから。 (ゲームは年に1回にまとめて追加収録みたいなので、一言しか喋らないという 実はたくさん喋るよりもアテレコとしては難易度が高い形は大変だったのではと想像)
鶴丸に、曲者揃いで飽きないと揃って言わせる花丸と刀ステですが、最大の差を感じたのは 本丸を留守にするのに躊躇いを覚える初期刀に対し、先に修行を果たした バディたる長谷部/安定の『修行を後押しする』セリフの差異でした。
「だが、この本丸にいる皆も強い」と長谷部。 「だって僕らの仲間はみんな優しいから!」と安定。
優しいは強い。小夜が静形に清光から聞いた言葉だと告げたフレーズは、 元は干されていると落ち込んでいた清光に三日月が伝えたものでした。 真の花丸らしさは、この一言に集約されるんでしょうね。
ちなみに今日、2回目を見てきました。特典は初回が厨の伊達組、今日が大阪城組。 ヘロヘロ経理担当(長谷部&長義)はどうしても手に入らず。 もう1回見に行くにしても、2週目にするかEDが伯仲になる3週目かは考えどころです。 特別料金2600円固定&3時間超えの劇場版刀ステばかり最近は見てきたので、 90分弱で終わり、会社の福利厚生による割引も効く花丸はありがたいです。
終盤の文久土佐の特命調査は、放棄された世界への移動や白山の治癒行為など 初出の描写がたくさんあり、斜めに流れて首が痛くなるED含め土佐組3振りが めちゃくちゃかっこよくて、推しじゃなくてもワクワクさせられました。 維伝といい、土佐組は恵まれてるなあ…キャラ立てがいいのかな? (長義や蜂須賀は対の存在前提でキャラメイクされているため、動かしにくい)
月の巻は新刀剣男士を清光みたいにうまくフォローできない安定の話かな、と 勝手に予想しています。一文字一家はどういう目的で付与された属性なのか…まだまだ 謎が多いとうらぶワールドです。ともあれ9月までは楽しめそうですね!
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