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 2020年11月14日(土)   誘発 

注:この記事は芸能人の自殺を話題にしています。


昨夜23時台キックオフの代表戦を見ていたわけではなく、ぐだぐだ邪馬台国以降、
ログイン勢に落ちるほどモチベーションが下がっていたFGOの新イベントを
世間から1日遅れで必死にやっていて迎えてしまった深夜1時。
TLに窪寺さん(刀ステ光秀役)の訃報がRTされてきたのです。

眠いのに眠れず、役者仲間を含め同じような嘆きばかりがあふれるtwitterを検索しまくり、
そんな無駄な時間を90分ほど過ごしてようやく飲まない入眠剤こと蒸気でアイマスクをして、
迎えた朝……寝て起きたら夢だったら良いのにと願った夜中の私の想いは、やはり打ち砕かれました。

最近の地上波での扱われ方を見ても刀ステは他の2.5次元舞台とは
世間の認知度が違うことを改めて感じましたが、書きたいのはそんなことではなく。

自分が知っている〇〇さんが“見捨てた”この世界の意義や価値、
そしてその世界で生きている……“生きながらえている”自分の意味を
ひどく軽く受け止めてしまう、理屈ではない強烈な感情の波が襲い掛かっているんだと
身をもって実感しました。これが自殺の連鎖をもたらすのか、と。

窪寺さんは今月26日開演の松ステ(それもよりによって喜劇)以降も
たくさん出演予定があって、最近も普通に告知ツイートをされていました。
おそらく稽古中だったと思われますが…公演がどうなるかも気になるところです。

上演するならば、この精神状態で喜劇を観客に提供しなければならないこと。
上演しないのであれば、コロナ禍でおそらく不安定であろう各個人や団体の収入が減ること。
いずれにしても地獄です。だから余計に“この世界”に絶望してしまう未来。

最近ニコ生のたびに生きようと口にする推しの俳優さん。
それを何度も脳内で反芻して、どうにか私も自分をこの世界に繋ぎ留めます。

これでも20代前半は本気で自殺を考えていた(動機は定職に就けなかった落胆と、
その腹いせで親に深い傷を残したかったから)し、鬱病だった頃は自分の意思と関係なく
通過電車にふらふらと無意識で吸い寄せられる経験も複数回あったので、
自殺も一個人に付帯する権利の一つだと考えてはいますが、それでもきついです。

あなたのいないこの世界と、そこで生きる自分の軽さや虚しさが。


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