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 2018年11月09日(金)   What is your destination? [前編] 

先月、仕事のストレスで夜行突発遠征を敢行し、ほぼ目標(グッズ等)を達成したため、
目的がぼやけてしまった感もある“夏から宿を予約していた当初予定の京都遠征”を実施しました。

まず夜行明けの前回は朝早すぎて、スポットの大半がオープン前だった河原町三条へ。
かつてベガルタサポに連れて行ってもらった仙台の有名店・リンデンバウムが、
マスター夫妻の京都好きが高じて移住されたため、最初の目的地はこちらに。
久しぶりに美味しいチョコクッキーを食べることが出来ました。
京都に移住した感想を聞いた際の、奥様のニコニコとした笑顔がとても印象的でした。

次は前回、朝8時台の参拝だったので、まだ見学できなかった本能寺の刀剣展へ。
キョーハク行く前に絶対見ておくべき!とtwitterで評判だったので、
自分の中でハードルを高く上げ過ぎてしまい、若干拍子抜けだったのは否めません。

いや、刀の特長(刃文や地金など)が見易い立ち位置を図示して下さったり、
有難い展示ではあったのですが。私、あまり刀自体の鑑賞には興味ないんですよね…。
(どちらかと言うと、元主達の歴史に興味がある)

信長が西洋風の拵えに改造させた安綱の太刀(銘を工人が命懸けで隠したとか)は
面白くはあったけど、布が綺麗すぎて、フィクションみも覚えてしまったり…。
信長は有名過ぎるがゆえに研究が進み、実は保守的で単に地理条件に恵まれた
一大名に過ぎなかったと最近盛んに言われています。加藤清正と一緒で、
人気があるからこそ文書を漁られているのですが。今の信長が持つ
革命者的なイメージは、明治以降に創られたものとも言われています。

一緒に開催されていた、刀剣の見方を学ぶ刀剣MERP PJの展示は、
確かに興味深くはありました。とうらぶで登場する刀も含め、
それぞれの形にカットされた金属片を持つことが出来るのです。
大包平大きい!―など実感できました。そして、長谷部は長くないと。

長谷部が大太刀時代に比べると相当磨き上げられて現状となっているのは
容易に想像できますし、現存甲冑から推測して小柄だったと思われる
黒田長政に合わせたサイズではないかとは、やはり想像できてしまうんですよね。

今回もここから京阪で七条に移動して、キョーハクへ。まずは明治館で代行品の購入。
アクスタは日替わりで品切れするのですが、幸運にも長谷部を購入することが出来ました。
(読みの甘さで、この代行品をほぼ購入したままの状態で発送する羽目になったのが、
この遠征で二番目に大きく悔やまれた事象。日本郵便の丁寧な仕事に感謝ですよ)

明治館では並ばなかったのに、平成館の物販は大混雑で、品物があるかを
確認するのも一苦労でした。どうやら一番混んでいる時間帯に突入してしまったようで。
あまりに疲弊し過ぎて、展示に向かわず、地下のベンチに座り込んで、
音声ガイドを一通り聴いていたぐらいでした。審神者支援部トートの実物も初めて目撃。

ようやく向かった展示は、相変わらず混んでました。後期になって
客が減ってるなんて嘘でしょ?と感じた程度には三日月、三条、粟田口、
吉光、膝丸、長谷部…とお約束の場所で列が渦巻いていました。
前回大活躍した双眼鏡を持参しなかったのもあり、吉光ルームだけ諦めて並びました。

信濃は鶴岡で見た時、打ちたてのように美しいと感じたのですが、
並べてみると立花家の吉光(これも初見ではないんですけど)の方が
健全に映りました。さすがは江戸時代は刀剣台帳にすら載ってなかった秘蔵品。
いや、使われていないイコール価値がある、とは思っていませんが!!

本当は初見の石切丸(太刀なので案外小さい)も最前列で見たかったんですけど、
三条部屋は相変わらず人が動かなくて。翌日含め計3回入館したのに、
三日月はとうとう遠くから裏を見ただけで終わりました。トーハクで見たもん!


長谷部は三日月ともども展示が裏返され、通常展示されない側(大太刀時代は
表だったはずの側)に照明が当たってました。“裏”の方が皆焼おとなしいんですよね。
むしろライトが当たらないいつもの“表”をじっくり見るのが楽しかったです。
からかしわのように派手ではなく、だからこそ星雲が散った宇宙のように
美しい。
なんだかんだで長谷部だけは最前で3回見ました。愛情です!(笑)

前期はスルーされがちだった監査官こと山姥切長義にも注目が集まってました。
新刀以降は私の推しじゃないゆえに後列から眺めるだけになってしまうのが
申し訳ないんですけど、これも体力気力との勝負なので…!(泣笑)
結局、今回も3時間滞在した格好でしょうか。ほぼ最前行ってないんですけどね!

夜はtwitterで見かけて良さげだった二条城のライトアップへ。
福岡城で見たチームラボ同様、東京でもイベントを手掛けるFLOWERS BY NAKEDです。
二条城は紅葉する樹が少ないので、赤く照らしてしまえという逆転の発想。
重要文化財の建物にオブジェを置いてしまうのは大胆でした。
香るコスモス、床で踏み散らすように映る紅葉、揺れるススキと
水面に映る満月。オブジェクトに夢中になり過ぎて文化財傷みそう…(苦笑)
でも綺麗で楽しかったです。バーチャル紅葉狩りを堪能できました。

この後、四条大宮まで歩くも晩飯にふさわしい店を見つけられず、
結局、五条猪熊辺り(この辺にかつて長谷部国重は住んでいたららしい)の
ホテルまで歩いて、部屋でコンビニ飯でした。刀ステの時もコンビニ飯だったのに。
敗因は何度も雨が降る天気だったのに、ホテルに折り畳み傘まで預けたことです。
キョーハクに向かう時が一番土砂降りで、しばらく軒下で雨宿りまでしました。

いつになったら京都で美味しい食べ物を堪能できるんでしょうか…?

2018.11.18 wrote


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