Land of Riches


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 2018年05月06日(日)   出涸らし 

船山さんの31回目(!)の誕生日だというのに、刀ミュむすはじのライビュが
18時スタートだったのでナクスタ観戦は諦めた…のですが。

むすはじ(結びの響、はじまりの音)は幕末天狼伝の続編です。
作中でも安定が新選組に潜入したこと(むすはじでは逆に敵が侵入してくる)、
近藤の斬首を長曽祢が出来なかった代わりに蜂須賀が行ったこと等が出てきます。

敵が土方を(薄ミュで和田さんの土方を見たばかりだから、北上するにつれ
どんどん仲間を失っていく副長の悲痛な叫びがどうしてもオーバーラップした)
助力したため、男士たちの任務は土方を史実通り殺す方向に。

土方と何度も対面し、語り合い、慕情を再確認させられる土方組。
慕情を乗り越えた先達として土方組にアドバイスする安定と長曽祢。
器の大きさを、龍馬の死すら(仲間の前でだけは)平然と流す様子や、
初対面時から銃を土方に向け任務を終わらせようとする姿で表現される陸奥守。
元主の死に対する姿勢で対立する和泉守と陸奥守それぞれの感情を
物語を持たぬゆえに理解できず、持たぬ者としての在り方を模索する巴形。
巴形と同様に物語を持たず、刀の終わりという物語を体験しようと土方についていく敵。

近藤の死で鬼の副長たる理由を見失った(薄ミュとここは同じだけど、
薄ミュは当然ながら千鶴が存在理由になる)土方は、海外知識豊富な榎本や
絵がうまい中島などを生かすため、刀を振る最後の者としての死を、命の使い道に選びます。

ミュもステも男士と歴史人物のバランスはなかなか難しいところなのですが、
むすはじは土方がとにかくかっこよくて、男士置き去り感が凄かったです。
土方がかっこいいから和泉守がいるようなものなので、説得力はあるんですが。

ただ…最後、直決対決で元主を切れなかった和泉守に代わり、陸奥守が銃で撃ち抜いて
土方を殺すのですが、このパターンが天狼伝と全く一緒なんですよね。
それすらも狙いだったのかもしれませんが、二番煎じというか…後味悪いなと。
(ミュはつはものから短期間でむすはじ始めたし、脚本もお疲れ?
 今年は新作ないみたいですし…ミュはもともと2部目当てで来てる人も多いから
問題ないのかな? ライビュに至っては最後の新作発表で推しが出る発表だけを
目的に来ている審神者が本気でいるので…亀有の待機列にもいたぞ…)

ジョ伝も、元主(官兵衛)と時間遡行軍が結託して、最後、官兵衛と長谷部達が
直接対決しそうになるのですが、そこで秀吉が割って入って止めて、
長政との対峙になります。ジョ伝は、終始、人間の相手は人間、を徹底しているのです。
巴形の主への報告を見て、笑顔で報告を終えられた長谷部は幸せ者なんだと悟りました。

へし切長谷部は持ちエピソードを末満さんと和田さんに描き切ってもらった
果報者の刀なのだと、改めてジョ伝の存在を有難く感じました。
比較対象ができるって、時には大事なこともあるんですね。

それにしても、小さ目の器で地方公演を連発する刀ミュはどこを目指しているのか…?

2018.5.7 wrote


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