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 2016年02月14日(日)   いつかレイソルのゴールネットを揺らす日まで 

自分が触れた認知療法の本といえば大野裕先生の「こころが晴れるノート」。
久しぶりにタイトルで検索して、2003年の本なのに驚かされました。
(現役で通用しているらしいことには、もっと驚き)

あの頃は心を病んでいて、辛くて苦しい時間、眠れない夜もありました。
ただ…車窓から山を眺めて、その緑色に生の尊さを感じたり、
今では失われた感覚もあります。良くも悪くも、心が繊細になっちゃうんですね。

船山さんと柳澤さんに惚れたのは、今よりナイーブな精神だった頃だから、
もし今の精神状態で出会っても、ここまで追いかけられていたかは、分かりません。
いや、そういうif空想こそ、何の意味も意義もなく、時間の無駄なんですけど。



3日ぶりの蘇我―家が揺れるほどの強風で予想通り京葉線のダイヤは崩壊。
総武線経由で行ってきました。スタンドに飛び込んだのはキックオフ直前。
(結果的には、ジェフ側を買ったのは所要時間的にも正解でした)

選手をごっそり入れ替えた(詳しくないのですが、今日の先発で昨シーズンの主力は
井出さん一人だけだとか)ためか、キャンプ地でのニューイヤーカップも制するなど
やたら仕上がりの早いジェフに対し、監督が代わりパスサッカーを放棄したのもあってか
攻守共に連携もなくまだまだ低調なレイソルは歯も立たず、終わってみれば0-3でした。

船山さんの動き一つとっても、開幕2週間前とは思えないくらいキレキレなんです。
バッチリ動いてアピールしなければレギュラー取れない(船山さん以外
移籍金使っていないとは言え、ジェフの補強はなかなか手堅く中堅を攫ってきてる)ので、
急ピッチで仕上げてるのも個人単位では筋通ってるんですが、プレシーズンで
結果を残しているからと言ってシーズンを楽観視できると考えるのは間違いでしょう。

船山さん自身も試合後、プレ無敗なのをむしろ危惧していたり。
彼も若手どころか中堅も通り過ぎそうな年齢で、経験に基づいて
きちんとした発言が出来るようになってきた(あと取材で笑顔を作るとか、も(笑))と
近所のオバサンみたいな位置にいる私はしみじみしてしまうのです。
後半開始前の円陣を崩す際、少しだけとはいえ走ったのには結構驚きましたが。

助っ人2人+大津さん任せ、時折は茨田さんが混じる…連携が熟成してないからか、
昨年までのレイソルでは考えられないような強引なドリブル突破連発もある攻撃に、
個人技に頼ったアタックは嫌いじゃないから困る、と感じながら眺めてました。
ぶっちゃけ、今年のレイソル、このメンバー・このやり方なら見てもいいかなと思ってしまう(苦笑)

守備も、鎌田さん(船山さんとマッチアップしても先輩の余裕を感じなくなったのは
歳月の流れゆえなのか(微笑))や中谷さんは危なっかしさが消えず、
小林祐介さんも個人能力で押さえ込めるタイプのボランチじゃないし…ジェフのボールが
割と綺麗に通っていたのも、差し引いて判断しなきゃ駄目だろうなと感じました。
(それでも試合後のヒーローインタビューで「柏さんが持つ時間が長かった」と
述べていた船山さん。私はジェフがずっと押してるように見えましたが…)

先制点は右CKからの落としをレイソルがクリアミスしたのもあり、船山さんのところへ
フリーで来たものをきっちり蹴りこんだもの。本人がお立ち台で言うにはラッキー。
それでも、きっちり決めて喜ぶ11番を見られて嬉しかったし…2005年、最後の日立台で
未来について話した時、レイソルのゴールネットを揺らす方がいいと言ってくれたのが
ようやく実現したのかと思えば、感無量でした。長かった…10年かかるとは思わなかったです(微苦笑)

昨年は桐畑さんに阻まれたし、この日も航輔さんに突破を止められてもいました。
航輔さん頑張ってたんですけどね…ジェフの2点目も右CKがファーに行って
エウトンがフリーでシュートしたもの。はじけてたけどマウスの中だったという。

レイソルもチャンスなくはなかったのですが、若狭さんがマウスからかきだしたり。
電車が動き出しても強風の影響は残り、選手には難しい試合だったと思います。

後半、中谷さんとの接触で右足首を痛めた船山さん。
一度はピッチに戻りますが、やはり無理だということで担架で再退場。
最初の痛がりぶりが、時間稼ぎの範疇を越えていたので不安でしたが…ああ。
この後、残念ながら急速に観戦のモチベーションが落ちた私でした。

PSMなので交代が多数でき、レイソルもいろんな選手出てきたんですけど、
残念ながら個人能力で圧倒できるだけのネームはアカデミー卒にもいません。
今年のレイソルは卒業生にとって正念場だと感じました。
クロックワーク以外のサッカーで何ができるのかを問われているのです。

ジェフの3点目もFKからのヘディングシュート―全部セットプレーなんです。
船山さんもコメントで触れてましたが、流れから取れてないのも慢心できない要素。
ここから2週間でジェフはどう仕上げてくるのか…J2マガジンで今年のジェフは
練習に活気があると書かれてて、11日のユナパで静か過ぎると感じた私は
どうすればいいのかと思ってしまったくらいなのです。

インタビューを終えた船山さんは、イレブンと一緒に始めてのでんぐり返しに参加。
足首が心配でしたが、最悪の事態は回避できたといえるでしょうか。

11日に渡したカードには、ジェフを選んだことへの個人的な感慨と、
私が昨年見たジェフの最終節の話と、でんぐり返しの話を書いたんですよ。

スコアレスの頃、オフサイドの旗が上がった後に船山さんの触れたボールが
レイソルのマウスに入って、それをゴール裏がブーイングで煽って。
彼はむしろ煽れるのを待ち望んでいる節があるので…良かったね、と思ってしまいました。



J2マガジン最新号のインタビュー、船山さんの本音引き出せてるのか
イマイチ分かりませんが、一つ、とても印象的な答えがありました。
この強さに惹かれたんだと、改めて惚れ直したくらいです。

―責任を背負い込むのが怖いと感じることはないですか。
「サッカーでですか? まったくないです。
 シーズンが終わってボロボロに言われているかもしれないですけど、
 それはそれで自分のせいですし、怖さなんて全くない」


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