Land of Riches
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2014年09月06日(土) |
記憶とイメージと現実と未来 |
反町監督「うちはJ2で一番オフサイドをとられていますが、 それを止めるつもりは毛頭ございません」(試合後会見)
試合終了直前、オフサイドラインをかわした船山さんにボールが通りそうでした。 通る前に家元主審がタイムアップの笛を吹いたのです。そして、雨が降り出しました。
J2の頂上決戦…勝ち点開きすぎですけど、平塚まで行ってきました。 アルウィンでは1-4と、内容はともかくスコアはボコボコにされた山雅。 サカダイのインタビュー同様、船山さんは気合を入れて臨んだようでした。 スタンドへの挨拶もそこそこにアップをしたい…って勢いでピッチ入っていきましたから。 そして、平塚のゴール裏1列2人入れる換算で詰め込まれた山雅サポが今日も声を枯らします。
私がキックオフ1時間以上前に現地へ着くのは、むしろ珍しい部類なんですけど、 今日に関しては、世の中をなめ切っていたと言われても仕方ないところです。 (天使の日こと10/4開催の西が丘・横浜FCvs山雅は売れない席種メインを 10時過ぎに確保しました。自由席って当日も厳しそう…)
本当は100円払ってアップグレードならぬゲートチェンジ(湘南はゴール裏から メインの脇まで値段が同じ)して、某さんと一緒に見る予定だったのですが、 到着1時間前にメインスタンドが完売してしまって、泣く泣く一人観戦でした。 いや、メインが完売したのはマッチ冠スポンサーの社員が詰め掛けてたせいですが、多分。
1620円のガチャ並みに難易度高いベアキーホルダーを山雅ユニ着て買ったりしつつ、 でも楽しみにしていたスタジアムグルメは人の数と食欲の無さでほぼ断念して スタンドへ入ったのです。平塚は何故か、Jの試合はレイソルの頃から バックスタンドで見るイメージなのです。2年前、雨の山雅もバクスタで見ました。 あの日ラスカのコムサで買った財布、ボロボロになってもまだ使ってます。 船山さんがゴール目の前で粘って押し込んだのが忘れられなくて。
そして大学サッカーはメインスタンドで見るもの。平塚はインカレの最終戦の イメージが強くて…船山さんが大学サッカーを締めくくったのも、ここでした。
開始から、山雅は地力の差を見せ付けられます。山雅はせっかく奪ったボールを ライン割ったり奪われたりで、再びピンチ…の繰り返し。飯田さんはウェリントンに苦戦し、 船山さんにはマーカーが時には複数ついて、ほとんどボールに触れません。
FWなんて、たとえ試合中に一度しかチャンスが無かったとしても、それさえ決めれば ヒーローになれます。いつかの誕生日、アルウィン中を揺らして私を感激させた ゴールだってベルマーレ戦で、あの日も山雅は押されまくりでした…。
山雅が強くなったと感じざるを得ないのは、ひたすらに耐えて耐えて…が減ったこと。 反町体制3年目、ぽろぽろとJFL時代から選手は入れ替わり(少しずつ変わっていくから、 応援する側にも強い反発を残さないレベル)、ボール扱いもマシになってきました。 ただ、それもJ2レベルに過ぎないと痛感させられたのです。
船山さんが手ごたえを感じたとサカダイで語っていた天皇杯のFC東京戦。 見にいけなかったのが、改めて悔やまれます。この試合も押されていたようですが…。
湘南が、J1でどういう負け方をしてJ2へ落ちてきたか。 そう考えたら、このまま仮に昇格したとしても、山雅の未来は今季の徳島ルート…!
結果的に、両チームともゴールはCKからでした。犬飼さんのミスで先制され (この時多々良さんが励ましていたのが印象的)、その犬飼さんが取り返し。 ベルマーレがセットプレー(PK以外)で失点したのは、今季初だとか。 フェイクのキッカーを用意したり、両チームともセットプレーは綿密に練ってきたようでした。 船山さんもキッカーあるいはフェイクとして頑張ってましたし。
後半、一度だけ抜け出して放ったショットはGK秋元さん(同世代ですね。 前は愛媛で対戦したような)にキャッチされてしまいましたが、攻撃では あまり見せ場を作れなかったように感じました、船山さん。 とにかくマークがきつい…あの湘南が3人がかりでライン際へ追い込むのも辞さないほど。 (監督コメントでは5人と言われてましたが、そんなシーンあったかな?(節穴))
船山さんにマークがべったりって、それが彼のサッカー人生の原風景なので、 むしろ懐かしさすら感じるんですけど、現実問題としてはそれをどうにかするしかなく。 どうにかできなければ、J1で戦える「エース」には、なれないでしょう。 実際、全力疾走する回数なら、自陣へ向けてシュートコースへ入ったり…の方が多くて。 身を投げ出す姿に心を打たれつつも、これは違う、とも思ってました。
山雅というチームも、船山さんも、J1で戦うには、もっと強くならなきゃいけない。 今季、もう湘南より強いチームと対戦することは無いけれど、それでも、未来を見据えて。 勝ち点1を分け合ったのは、山雅としては上等な結果で(どうにか守り切れたという意味で) クリンチナンバーは27と前節から3つも減ったけど、到底満足してはいけない、 けれど密度高い攻防をドローで終えたのは多少の安堵もあってよい…と思いました。
もっと、もっと強くなりたい!
―1-1での引き分けとなったが、今後を占うという意味で手応えは?
反町監督「占い師ではないので占ってはいませんが、自分たちと湘南には この勝点差くらいの力の差はあるんですよね。 こういうゲームをやると、非常にタフになるなと試合をやっていて思いましたね。 一瞬の隙を与えたらやられる、一瞬の隙を突くことができるか。 船山もボールを持ってふっと気付いたら4人か5人に囲まれているなんて 試合、今まで一試合もないですからね。 だからこういうゲームで、それをはね返す判断とかスピードとか技術とかを、 習得というか意識してやらないといけないということ。 そういう意味では、非常に選手が一番身を持って感じたんじゃないですかね。 今まで飯田だったら長いボールは全部勝っていましたけど、 懐に入られると勝てないですね。そういうところも勉強していかないといけないですよ」
wrote on 2014.9.7
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