Land of Riches


IndexBeforeAfter

 2014年08月17日(日)   エースと呼ばれる人は何をしているのか 

タイトルは帰りの山手線で見かけたサンマーク出版(…)の新刊タイトルから。

日程発表時にお盆かよ?!と全力でつっこみを入れたニンスタへ行ってきました。
予算の関係上、今回はホテルのグレードかなり落としてしまって、
夜のTVチャンネル少なくて苦労しました。別に戦争ネタ見たいわけじゃないし…。

松山の街を独りで歩いたのは初めてですが、結構楽しかったです。
おしゃれなカフェがたくさんある所は、何回でも行きたくなりますね。
(特に「10 TEN」の生搾りみかんアイスが美味しすぎました。
 でも愛媛では、一般人でも柑橘類の品種名を知ってて当然、的な陳列なのが腑に落ちない)

さて、本題。試合の話。
遠征を決めた時点では想像も付かなかった要素が一つあります。
それは、リカルド・ロボの愛媛加入。
かつて栃木SCで、船山さんがその嗅覚には及ばなかったと認めているストライカーです。
ボールを持てば独りでゴールを掻っ攫ってしまう凄さは、私もかつて見ていました。
だからこそ、二人が先発した…船山さんが日立台へ帰ってきたレイソル戦で、
負けたとは言え、試合後コメントでロボが船山さんを褒めてくれたのが
とても嬉しかったし、今でもその感情をきっちり記憶しています。

実は愛媛のロボ・河原も、松本のサビア・船山も、全員栃木SC出身だったりします。
現在、クラブワースト記録の連敗中である栃木でトップを張っているのは、
船山さんと一緒にベンチだった印象の強い廣瀬さんで…縁とは不思議なものです。

話を元に戻して。
山雅は2位です。強い、と言われています。旅先でも、じゃこ天屋さんで、
もう来年は山雅サポ来ないかもしれない…という話をしました。

強いと言われても、ピンと来ないのですが。
でも相手に比べたらミスも少なく、やるべきことの意思統一は図れています。
愛媛相手にボールを思うように放り、チャンスを作ります。
愛媛も、ロボや堀米さんがボールを持てば怖いのですが、単発です。
(堀米さんは、彼のヒールに反応できる人がいたら全然違うだろうに…と
 ロアッソで過ぎ去った時間を懐かしく思い出してました。
 仲間さんとのコンビプレー大好きだったんです)

サビアの先制点は、遠くて良く見えなくて…相手サポの目の前だから
スタジアムは静まり返って、入ったか実は分からなかったんですよ。
だから、see off歌う前に、今度はもっと喜べるゴールが見たい!と叫んでました。
(この日は話しかけてくれた信州からバスツアーで独りで来た男の人と一緒に観戦しました。
 何回もハイタッチできて良かったです。船山さんの時なんか無駄に3回もしましたね。
 水曜日の天皇杯、行ける気があまりしなくて申し訳ない…)

2点目はサビアのヘディング跳ね返りを押し込んだ船山さんでした。
のどが痛いのにsee offと中央線だけは全力で歌ってました(バカ)
山雅、強い…のか? ただ、負けられないのは分かります。
前半終了間際にはオウンゴールで加点。後半開始直後、やはり緩んでしまったのか、
ロボにあっさりやられてしまいましたけど…4点目、前節で途中出場・途中交代の
憂き目に遭った山本さんのゴールが、この試合で一番嬉しかったです。
反町監督は、本当に期待してない選手には挽回のチャンス与えませんから。

午前中までは雨が降っていて、山雅の選手は柔らかいピッチに転びまくってました(船山さんも)
移動も、前日に岡山までバス、当日に愛媛入りしてグラウンド使用…というスケジュール。
(帰りは朝8時松山発のセントレア行きANA。水曜に天皇杯だから?)
今の山雅は追われるものです。♪失うものなど無いさ♪というチャントが似合わないクラブです。

どうであれ、結果だけは欲しい…前半、船山さんが円陣崩れる時、
走っていたのを見て感じました(後半は普段通り歩いてましたが)

試合後、自らセンターラインを越えて、ロボへ歩み寄った船山さん。
サビアと談笑していたロボは、後ろから船山さんをハグし、髪をクチャクチャと撫でてくれました。
それを見た瞬間、泣きそうだった私がいました。ロボが認めてくれたのです。
数年前、越えられないと思っていたストライカーを超えて、10番に、エースになったのです。
これを見られただけでも、ニンスタへ行った甲斐はあったと思っています。

まだリーグ戦は3分の1が残っています。山雅は選手層が薄いので、
まだまだ楽観視は出来ないと思っています。今はただ、目の前の一戦一戦に全力を。
(とはいえ天皇杯はどれくらいのウェイトかけるのかな、反町さん…)

2014.8.19 wrote


やぶ |MailWeblog