Land of Riches
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鎧武を見るために日曜日は7:55にアラームをセットしているんですけど、 今朝の鳴った瞬間の体の重さ半端なかったです…馬入Gにアスルクラロが 来ると知っても、全く食指が動かないレベル。そして昨日の感想を書き殴るのもしんどい…。
J2はベルマーレが独走し、現在はジュビロと山雅が2位争いしている状況。 ここで迎えるは、監督が交代し、山雅が未勝利であるフクアリのアウェー戦。 船山さんのご家族(大学時代以来に見たよ、保冷バッグの差し入れ…)や 近しい方たちも駆けつけたようです。山雅サポも喜作に30分以上待つ列を成すほど押しかけ、 昨年よりもアウェーエリア大拡張。←船山さんが累積で欠場した2012年と同程度説あり
ただでさえ選手層が薄い(それでも、今季船山さんとスタメンで並ぶメンバーは J昇格後に加入した選手が大半で、ボール扱いの技術的には、玉葱を剥くように じりじりとレベル上がってきているのかな…とは思いました。新陳代謝)のに、 塩沢さんが離脱して、いわば片腕を骨折したような状態の山雅。 他ユースに源流を持つ選手の多いジェフとは、ポテンシャル的には差がある、はず…。
序盤、攻めかけた山雅は、ゴール左のスペースをついた船山さんが倒され、PKを得ます。 今、ジャッジのトレンドを定めるワールドカップが開催され、手を使うことへの 基準が変わりつつある真っ最中ではありますが、贔屓目で見ても微妙ではありました。 私が見ていたのは逆側のスタンドだったのも事実ですけど。
ただ、そこでPKを得て、船山さんが自ら左へ蹴って(見てて、凄く緊張しました。 船山さんはこういうシチュエーションこそ、むしろ強い人ですが…) 離脱から1年になる野澤さんへ捧げるゴールパフォーマンスをできたことも事実。
この後、ちょっとだけチャンスがあった以外は、ほぼジェフが攻める展開でした。 ジェフのミドルが精度を欠いていた(焦ってフィニッシュ選択が早かった…?)のも 間違いないですが、それ以上に山雅の意思に体が追いつかないコントロールミスが目に付きました。 隼磨さんのブログによれば、試合後、選手が松本へ戻ったのは深夜2時だとか。 行きもそれだけ時間を費やしてやってきたわけで、しんどいのは理解できるんですけど…。
それでも、村山さんの反射と、クロス対策として反町監督が大久保裕樹さんを うまく配置したこと、警告をもらった代わりに後半から投入された山本大貴さんが まだまだ連携になれない中で懸命に走り回っていた(船山さんとの相性では どうあがいても塩沢さんが一番で、離脱が本当に痛いのですけれども…)り、 ロングスローやプレースキックなどのセットプレーでも地道に時間を消化していきました。
手をバンバン叩きながらピッチに転がっていた前半終盤の負傷。 (前半開始前の円陣崩しでは、見たこともない“走る”姿を見せて驚きました。 アップから気合が入っていたのは分かりましたが、むしろ空回り気味だったかと…。 負傷以降は気持ちに体が追いつかない度合いが増して、ハーフタイムで引き揚げる時には ボトルを軽く叩きつけていたし、どうなるかと冷や冷やしましたが、 後半は落ち着いてプレーできていたような…全部、勝手にフィルタかけただけですけど9 味方にも審判にも怒りを隠さず、自分たちに利となる展開だったのではないかとの主張。
少し前までは大量点を複数回記録してるガイナーレやカターレのサポさんに 嫌がられるぐらいだったのに、今年は中指事件もあって、着々と“嫌がられる”選手へと 変貌しつつあると感じています。1ステージ上に行ったというか。 個人的にはダイブだけが船山さんの好きじゃないところなんですが…今の船山さんは 自分を応援してくれる人たち(山雅サポ)への強い信頼があるから、 それ以外の人にどう思われても気にならないんでしょうね。
どれだけ船山さんがこの試合の勝利に賭けてきたかを感じたのは、 アウェーコーナー席の目の前で展開された、後半add.timeでのボールキープでした。 俗に言う「鹿島る」行為を、相手DF二人に迫られながら、3回繰り返してました。 相手に当ててマイボール、ラインを割ってゴールキック…3回目直後に笛が鳴り、 船山さんは両方の拳を力強く握ってガッツポーズしていたのでした。
見るべきものは…隼磨さんがアップ中のコールでエンブレムを叩いたり、 後半CKで何度かゴール裏を派手に煽っていた(岩上さんまで真似してたよ…)りと プレーそのものとは関係のないところが多い、内容としては褒められるものではない試合でした。
それでも、今必要なのは勝利だと、結果が全てだと、その意思を徹底して イレブンとスタンドが共闘した結果得られた勝ち点3だったと感じました。 スカパーのヒーローインタビュー(保冷バッグ受け取り後!)で船山さんは 「今日の勝利の9割はサポーターのおかげ」と発言したそうです。
最後のガッツポーズが全てでした、私には。 船山さんは勝ちたかったのです。
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