Land of Riches
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2014年05月10日(土) |
そうこなくっちゃおもしろくねぇ! |
レイソルに負傷者が続出―秋野さんも一員だとか―して、二種登録されたての ユースっ子を動員しないとベンチ枠も埋められない状態だと前節知って、 数年ぶりに前売り券買って、J1リーグ戦行ってきました。 チケットは値上げで更に高くなり、とても当日の思いつきで行ける価格では…。 タッチラインをただ走るだけでボールロストするレベルの選手は、さすがにJ1にはいませんね!
久しく足を運んでないので、スタグルが作り置きでJ3のベーコン串にも劣ること、 バックスタンドの1席は狭くて傾斜もなく近いだけで見易くはないこと、 (今回は目の前に長身の男性が座ったから、首を左右へ振る羽目に…) 変な席割りのせいでアウェーサポーターはバクスタにグッズなしで息を潜めていること、 そして噂には聞いてましたが、応援を強制する貼り紙が多数あり、 プラカードを持ったコアサポが巡回し、開始直前には起立を強制されること…いろんな事象が 妙に新鮮に感じられました。空気は、落ち目の集団が漂わせるそれでしたね。
まあ、そんなピッチ外の話は試合に関係ないので置いておくとして。 ユースっ子のベンチ入りで舞い上がって、まさかの現場でのスタメン発表まで 徹郎さんのベンチスタートに気づかなかったのは私です。一番プレー見たかったのに(苦笑) ついにwebダウンロードとなったPDFのスタメン予想にもいたのに…。
スタメン発表では若きアカデミー生&OBへ、一段と大きい声援が送られました。 自分のコールに対し、スタンドへぺこっと頭を下げていた大島くんが可愛かったです。 最も注目を集めたのは、スタメン起用となった小林祐介さんでした。 茨田先輩とのコンビなんて、私には不安に感じられたのですが…杞憂でした。
祐介さんと言えば、ボールを奪いに行くタックルの思い切りが光る選手です。 今となってはサッカーから離れた一般人の名前を出すのは気が引けますけど、 彼のボール奪取をユースで見た時、真っ先に思ったのは、1年先輩である 相馬大士さんよりも力量で上回っているのでは…という天秤勘定でした。 いまだに、まだ、大士さんをトップ昇格させる判断を下した何者かが、私は許容できません…。
タックルは、奪えなければ体勢を崩すだけの、諸刃な部分があります。 でも、祐介さんは多くの場面で、見事に奪っていました。 (無論100%ではない) レオシルバとも果敢にやり合う姿に、感嘆させられました。 後半最後に下がるまで、とにかく大胆に奪い、颯爽とボールを捌き、 機を見てはススッと攻めあがる…とユース時代から披露していた持ち味を 存分にトップの試合でも見せてくれたのでした。非常に良かったです。 (なんだかんだで茨田先輩も、アタックで発揮される自身の持ち味を出すよりは、 後輩のフォローに奮起してくれた印象が…贔屓目かな?)
なにせ、決勝点は田中順也さんのFKがポストに弾かれたのを、鈴木大輔さんが 押し込んだ(これもバーに当たっていたけれど、ゴールラインは超えた)ものですが、 そのFKは祐介さんが前に進んだことで得たものでした。これが一番嬉しかったです。
世間の注目は代表候補の工藤さんに集まってました。トップの座が還ってくるまで サイドにいたはずですけど…ポストプレーが本当に上手くなったと思います。 ゴールを欲していると取材等では述べていますが、今日は起点に徹していたような。 もっと感性があう相棒と組めたら…と思ってしまうのは贅沢でしょうか。
慣れないキャプテンマークにコイントスがうまく消化できない近藤さんを筆頭に、 今日のレイソルはユース出身率が高くて…だからと言って育成は柏の宝だなんて 今更のように声高に叫んだりはしませんけど、昔、欲しかったものは 紆余曲折あったけど、ほとんど手に入れられたんだと改めて感じました。
プリンスリーグ―国内最高のカテゴリーへの参戦。 日本一のタイトル。 卒業生が日立台でのトップの試合で活躍すること(それも一人でも多く)
さて、今の私は何が欲しいのでしょうか。
アルウィンが恋しくなりました。スタ飯食べながら、そう感じたくらい。 (でもアルウィンでは滅多にご飯買いませんけど…列が長いので…) 新潟の亜土夢さんは、その身に背負う勝手な期待の重みを分かっている選手ですが、 小柄なプレーヤーですけど、大きく見えました。特にCKを蹴る時の、わっと大きくなる声援で。
成功する卒業生を見た。 成功を手放してしまった卒業生を見た。 居場所を求めて流浪する卒業生を見た。 輝ける舞台を見つけられなかった卒業生を見た。 サッカーから離れていく卒業生を見た。
レギュラーとして活躍できる場所を見つけて欲しい。 カテゴリーの高低よりは関係なく。
私はただ見ている。 見守っている。
日立台の、人工芝グラウンドの、あの距離では…もう見られないかもしれないけれど。
見続けることだけが出来ること。 スタンスを変えないこと。 それだけが、唯一注げる愛情だと、私は考えているのです。
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