Land of Riches


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 2010年09月25日(土)   Wonderful World 

赤から青までの美しいグラデーションで染め上げられた夕焼け空。
空に輝く明星。あっという間に闇が降りてきて、満ち切って欠け始めた月が輝く。

時に、世界はとても美しい風景を見せてくれることがある。
何も手を加えずとも、そのままで、とても美しい。

栃木SCが味スタとグリスタで最近見せたゲーム運びも、そうだった。
手を加えて、崩れてしまうのが恐ろしくなる程の出来上がりぶり。
だから、船山さんの出番を望むのは愚かだと、簡単に悟ることができた。

今日の明治大も同じ。得点こそ、山村さんが一瞬で合わせてきた1点のみとはいえ、
前年覇者RKUを一切寄せ付けず、後半序盤にして絶望感(後半はRKUが風上だったのに)を
強く抱かせるような、王者のゲーム運びだった。前節の敗北も信じられない程。

明大・山村さんが、前節と違って好調だったといえば、それまでだけれども。
…久保さんや武藤さんは決められなかった、だからエースじゃない、FWなんてただそれだけ。

最後の最後に出番をもらえた山本さんが、最終ラインの比嘉さんから奪うまでは
素晴らしく良かったのに、GKと1対1でミートしきれない姿を見たら、現状を全て
受け入れるしかないのも、自明の理。展開と結果が比例している試合は、
自然の秩序が整然と機能した果てに刻まれる、“正しい”事象なのだ。


…いや、世界に抗うのも、命の形としてはあり得るが。ただ美しくないだけで。
生きている限り、人は戦い続けなければならない。どんなに辛くとも。それもまた確かなのだ。


終わってみたら、筑波主将の言葉は、間違っていなかった…というわけで。
想い・望みと現実との摩擦は少ない方が、確実に、楽に生きていける。


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