Land of Riches
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ここで、RKUサッカー部のようなカードが出てくるあたりが。
大臣杯予選初戦敗退―原因は『自分たちが弱いことを忘れてしまったから』かと。 自分たち、というのは選手たちのみではなく。
後半、時間がなくなっていくにつれ、前期リーグ戦で諦めが悪くなっており、 (ロスタイムでの加点を繰り返したから!)平常心で見ていたのと同時進行で、 那須の山へ沈む夕日と、崖下で泣き崩れ胸に顔をうずめている背番号7、 そして地面に背を預けて立ち上がれない背番号10の姿がフラッシュバックしてきました。
夏の予定が一気に崩壊した、6月のある日。
彼の代だけ全国大会へ行けなかったと言われるのが怖いんじゃなくて、 長い長い夏、宝物を手に入れた裏側で、何よりも大切なことが暗転し、 何もかも狂ってしまった衝撃が、また訪れるんじゃないかという恐怖。
明日は急遽、レッズランドへ行くことになって。 それまでの怒号が嘘のように黙り込んでしまった姿は、確かその場所での出来事かと。
あの頃は後輩がプレーを選択する前に“正解(と判断したプレー)”を 怒鳴りつけていたから、起こった後に指摘するだけ、進歩しているのですが。
怒りが頂点に達すると、一言も発しなくなり…ボールも誰にも渡さなくなる。 独りでサイドを駆け抜けゴールをたたき出し、全く喜びもしなかった記憶。
出場不可と敗北。受け入れがたい二つを、どうやって折り合いつけるか。 今年も長い長い夏になりそうなのです。
あれからどれだけ大人になったのか、自分も試されているのです。
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