Land of Riches


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 2008年11月06日(木)   呟き、あるいは自省。 

確かに、佐川印刷戦の船山さんは良くなかった。
569さんが見たのが、後期筑波戦や明治戦だったら、感想も違っただろうに。

でも、調子がいい時に良いパフォーマンスができるのは、誰だってそうなわけで、
むしろ“悪い時でもそれなりのレベルでまとめられる”選手の方が、
プロフェッショナルとして生きていける能力があると評価されるのではないかと。
流大でいえば、宮崎さんが典型。プレーに波がなく、そつなく攻守をこなす。

けれど、宮崎さんを見て、こう言う人も多いんだろう。
「背が低い」
それがなんだ、とは強く思うが、それでも「背が高い」ことが利点なのは否めない。
そうでない選手と比べたら、並べたら。

プロのハードルは高い。
流大の4年生でJクラブから内定をもらったのは加藤さんが5人目だけど、
そんな最上級生を擁するチームを春から見ているからこそ、高さを痛感する。
FWは尚更―「J1レベルのストライカー」と「J1レベルのボランチ」は、違うもの。

船山さんがプロのハードルをまたげるかは、分からない。
プロになることは、私が船山さんを追いかけると
決めた…決め“させられた”日に刻まれた言葉の一部だから、
もちろん実現してほしいと強く強く願っているし、
大学4年間はそのためにある時間だと言い聞かせてもいるけれど、
プロになれるかどうかは、想いの強さでどうにかなる問題じゃない。

今は大学のサッカー部でボールを追いかけていて。
…本当は、パフォーマンスをどうこう言われるのに反応するんじゃなくて、
今でも、グレー×ネイビーに着替えても、船山さんの名前を覚えていて、
船山さんだからプレーへ目を注いでくれる人がいることに感謝しなきゃいけないんだ。

今でも、時々…切り口はさまざまで、大抵は良い言われ方ではないけど、
それでも、3年前にレイソルのユニフォームを脱ぎ、日立台を離れた選手を覚えてて、
名前を口に出している人がいてくれることは、とてもとてもありがたいことなのだ。

プロになってほしいのは、きっと本人の望みでもあるだろうから、というのも
当然あるのだけれど、あのJACK-IN-THE-BOXを開ける楽しみを、
一人でも多くの人と分かち合ってみたいという、ささやか、かつ不遜な欲望ゆえでもあり。

どんなプレーをしたら満足するんだろう(※)…と、黄黒のユニフォームを着ていた頃から
ずっと疑問のまま、でも今は、そんな船山さんであることが未来を近づけるのかな、と。

結局、未来を勝ち取れる権利を持つのは、船山さん本人だけ。これが全てではないかと。



※流経大サッカー部公式HP、後期筑波戦のコメント欄参照。


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