Land of Riches


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 2006年06月24日(土)   異なる記憶、交錯する時間 

小学校の頃から戦い続けてきた歴史がある。
心に空いた穴を埋める“もの”を探し続けている旅人がいる。

「Jヴィレッジに忘れ物を取りに行かないと」という言葉。
今でも変わらぬライバルにVゴール負けした過去。熱い涙。
戦いの中で変わっていく顔…大人びていく雰囲気。

那須に忘れ物をしたと思い込んでいた傍観者。
それは間違いだった―忘れ物ではなく、無くし物だった。
二度と甦らぬもの。

分かっているくせに、ずっとずっと探している…探し回って旅をしている。
今あるのは、似て非なるものだけ。

「カリスマ」という語は、私が過去と現在へ執着し続ける理由を説明するのに適当だろうか。
力づくで仲間を従えていた王様。

その卓越した技術でチームの歪みや負荷を一手に引き受ける小柄な少年。
現在進行形の…幻想の中で微笑む、ギプスを右腕にはめた1年生。

“大型ストライカー”が、中1の時、U-15の全国大会決勝でスタメンはっていたこと。
どんな時でも…試合に出られなくなっても、明るくチームを支えた仲間。

人は時と共に変わっていく。
けれど、縁あって一度出会い、紡がれた時は決して消えはしない。

この胸に、大切にしまいこんで、未来を歩む糧にしている。

2006.6.25 wrote


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